グローバル刃物メーカー貝印が8月10日(ハットの日)に「KAI Hat & Head-piece Competition」を開催。フランス国家最優秀職人章 Hat & Head-piece designer 日爪ノブキ氏の人生観「1度しかない人生を”使い切る”」 ー フランスに拠点を移し、現地で注目されるデザイナーになることを通り越し、フランスでの人間国宝の意味合いを持つといわれる国家最優秀職人章を受章するなど世界的に注目を集める日爪さんですが、ご自身が世界の舞台で活躍するまでには困難に直面したこともあったのではないでしょうか?その際、どう自分を奮い立たせ、何を大切に、そのような状況を乗り越えてこられましたか? 日爪さん:田舎で育ったからか、より多くの選択肢や刺激を求め、都会へ、そして世界へという気持ちが強くあり「1度しかない人生を使い切る」という考えが全ての根底にあります。つまり、この人生が1回であるならば、自分が見ることができる最大のものを見てみたい、挑戦してみたいということです! フランスを拠点にしていますが、実は以前渡仏した際には、就労許可証の関係で1年で帰国を余儀なくされたことがありました。これは明らかに自分の気持ちも含めた準備不足だったので、次のフランス行きの際は、「自分には後がない」と常に自分を奮い立たせる理由をつくり『徹底的な準備』をしたことで13年目の今に至ります。 ここまで来るのに大変なことはたくさんありました。不思議なもので、諦めずにとにかく足掻いていると、何かが見つかる、チャンスがやってくる、誰かが手を差し伸べてくれる、という実体験があります。 「諦めるという選択肢を取らなければ何かが起こる」この気持ちを大切に、子供の頃に田舎で願った「その先」を見続けていきたいです。 ー 田舎から都会、日本から世界、次は宇宙でしょうか? NASAの人類火星移住計画の部門で働いている友人と話した際、どうやら人間が大気圏を出ると脳の感じ方が変わるらしいのです。いつか自分も大気圏の外に出てみたいと思いますし、『宇宙服の帽子(ヘルメット)』を作ってみたいと思います!