2025年8月22日、「ミス・ワールド・ジャパン2025」ファイナリスト発表会見が都内で開催され、全国から選ばれた34名が集結した。BPMでは、この中から3名の注目ファイナリストに独占インタビューを実施。【第2弾】は、通算7度の優勝を誇る新極真会の世界チャンピオン田中利奈さん。彼女が語る“強さの本質”と“未来へのビジョン”とは。

ー 田中利奈さんといえば「空手・型の絶対女王」というイメージが強いですが、そもそも空手との出会いについてお聞かせください。数あるスポーツや武道の中で、なぜ空手を選ばれたのでしょうか?

田中利奈さん: 空手を始めたのは4歳のときで、二人の兄が習っていたのがきっかけでした。気づけば自然と自分も道場に通うようになり、いつの間にか兄たちより強くなっていました。多くの方には「型」のイメージがあるかもしれませんが、私は組手も型も両方やっていて、中学3年と高校1年のときには組手で全国大会を連覇しています。師から「型は組手につながる」という教えをいただいてきたので、結果的に型をとことん磨くことになったのだと思います。

ー 世界一の称号を手にされて、まずご自身が「得られたもの」についてお聞かせください。世界一になったことで、ご自身や周囲に何か変化はありましたか?そして、その快挙を成し遂げることができた最大の要因は、何だとお考えですか?

田中利奈さん: 

やはり一番大きかったのは、「自分に対する自信」ですね。世界大会に挑むまでのプレッシャーは想像以上に大きく、練習中に過呼吸になってしまうこともありました。それでも乗り越えて世界一を達成できたことは、自分の大きな支えとなりました。

その要因として挙げたいのは、「無」になれたこと。いわゆる「ゾーンに入る」感覚です。周囲の音が一切聞こえなくなり、報道陣のシャッター音すら感じないほど集中できる瞬間がありました。小学6年生から型で勝ち続けてきましたが、そのとき初めてゾーンに入るという特別な感覚を経験しました。

ー 自分に対する自信以外で何か得られたものはありますか?

田中利奈さん: 

自信以外にも、空手から得られたものは本当に多いんです。例えば、相手に対する思いやりや礼儀。組手を経験して痛みを知っているからこそ、それ以外の場面では自然と優しくなれるんです。そうした積み重ねが、“空手をやっているからこそ滲み出てくる美しさ”につながっているのではないかと思います。

ー そして本日、ミス・ワールド・ジャパンのファイナリストとして、グランプリを目指すという新たな挑戦を表明されました。改めてお伺いします。なぜミス・ワールド・ジャパンに挑戦しようと思われたのでしょうか?

田中利奈さん: 

私には、将来“世界を舞台に飛び回る客室乗務員”になりたいという夢があります。その夢を実現するために必要な経験や学びは何かと考えていたときに、ミス・ワールド・ジャパンの存在を知り、大きなチャンスになると感じて挑戦を決めました。多くの国を旅し、さまざまな人々と出会い、異なる価値観に触れることで、自分自身をさらに成長させたいと思っています。

ー 田中さんが20代のうちに挑戦してみたいと思っていることはありますか?

田中利奈さん: 

いま少し思っているのは、ミス・ワールドに挑戦してから芽生えた気持ちなのですが、機会があればモデル活動や芸能活動にも挑戦してみたいなと思っています。

努力と挑戦を重ね、空手で世界一となった田中利奈さん。次はミス・ワールド・ジャパンの舞台に向けて、そして客室乗務員という新たな夢への挑戦を始めた。「挑戦する姿勢こそが美しさにつながる」、彼女の大いなる挑戦に期待したい。