準ミス・ワールド2022日本代表 廣瀬優里愛さん

ー廣瀬さんが、ミス・ワールド・ジャパンに挑戦した理由を聞かせてください。

廣瀬さん:ミスコンは初めての挑戦でした。9月に早稲田大学を卒業し、来年の4月の就職までに半年間の期間があり、このタイミングで何か新たなことに挑戦したいと考えていました。ミスコンを選んだ理由は、今まで多くの人の前に立つような経験が少なく、ミスコンでなら新たな経験ができると思いました。ミス・ワールドを選んだ理由は、今まで私が行ってきた社会貢献活動や語学力、そして高身長という特徴を生かせるのではないかと考えたからです。ミス・ワールドの理念が私がやりたいことに最も近かったことが最大の決め手となりました。

ー廣瀬さんにとって、ミス・ワールド・ジャパンの素晴らしさとは何でしょうか?

ミスワールドの社会貢献活動や、3大ミスコンの中でも唯一水着審査がないコンテストであることが私がミス・ワールドに惹かれた最大の理由です。美しさを評価する部分はあるものの、社会貢献や内面の美しさに着目するコンテストであることはミスワールドの素晴らしさだと思います。

ーミス・ワールド・ジャパンを振り返って大変だったことは?

廣瀬さん:私は、ミスコンのことを何も理解しない状態でミス・ワールドに挑戦をしました。日本大会でもお話をしたのですが、たった一人、ジーンズにヒールのない靴を履いて初めての面接に臨みました。姿勢も悪く、身長が高いせいで下を向くことも多くあったと思います。自分の見た目を気にすることも、それまでは全くなかったので、服装や髪形など、身だしなみに関しては日々学ぶことばかりでした。見た目が変わった結果、自分自身も変わり、自分が変わることで影響力も大きくなり、人に訴えかける際の力なども備わっていったと実感するようになりました。母から「ほんまに綺麗になった」友人にも「雰囲気が変わったね」と褒められることが増え、自分に自信が持てるようにもなりました。見た目の変化への努力はチャレンジではありましたが、このような変化をもたらしてくれたミス・ワールドには感謝しきれません。

ービューティー・ウィズ・ア・パーパス“目的のある美”(Beauty With a Purpose)として、廣瀬さんが特化したSDGsのゴールとトピックは?

廣瀬さん:小学生の頃から、自身が通うインターナショナルスクールで様々な社会貢献活動に携わってきました。その中で、14年間続けていたのは学校から徒歩20分にある横浜市中区の寿町での配食をはじめとする支援活動です。寿町は、多くの生活保護受給者や「見えないホームレス」の方々が身を寄せている町です。今回、BWPのプレゼンテーションでは、配食活動や衣類の提供をするだけの日々の生活支援だけではなく、実際にホームレスをなくすことにつながる「トレーニングプログラム」についても発表をさせて頂きました。

ー日頃から行っているSDGsアクションをお聞かせください。

廣瀬さん:ホームレスシェルターで炊き出しなどの配食活動を続けています。小学生の時にはじめたボランティア活動を通して、裕福な人たちが生活をしている地域の徒歩圏内に、貧困で苦しんでいる人たちがいることを知りました。貧困とは世界の裏側の事と思っていた私にとって、衝撃的な事実であると同時に、こんな私でも役に立つのだと実感しました。配食などの支援に加え、さらに企画や運営にも携わるようになりました。高校生の時には、幼稚園児と一緒におにぎりを握るなど、子供たちが、幼い頃から社会貢献に関わる場を提供したいと考え、私が企画提案しました。実は、日本大会の翌日も、配食のボランティアを行ってきました。このような活動を今後も続けていきたいと思っていますし、どのような形で成し遂げられるか分かりませんが、プレゼンテーションで発表したトレーニングプログラムの内容に近い形で活動が出来たら良いと考えています。

ー準ミス・ワールド日本代表としての目標をお聞かせください。

廣瀬さん:活動を通して、より大きい目標に向かって自分自身も成長したいと思います。来年からマーケティングの仕事に携わることもあり、撮影の現場にも立ち会うことも多くなる可能性があります。その際に自身の経験が生かせるのではないかと思っています。ミス・ワールドで福島県の原発を視察することがありました。福島に行ったのも、原発も見たのも初めてでした。そこで、今まで私が福島に抱いていたイメージが実際のものと全く異なっていたことに気づかされました。今まで自分の周りにあるものに興味を持つことはありましたが、福島の原発のように様々なことに目を向けたいと思っています。限られた時間ですが準ミスとして頑張ります!

ー廣瀬さんの将来の夢をお聞かせください。

廣瀬さん:自分の活動を通して、苦しい思いを経験をする人が減ることを願っています。更には、苦しい思いをする人がいなくなる世界を実現させることが私の大きな夢です。自分自身が経験したことやまだ経験していないことにまで、影響を与えられるような人間になることが私の将来の目標です。ミス・ワールドの活動を通じて実現できることや就職先で実現できることもあるかと思います。どんな形であっても、よりよい世界を作り出すために貢献していきたいと思っています。

ー最後にこれからミス・ワールドを目指す皆様にメッセージをお願いします!

廣瀬さん:人前で自分をアピールした経験がない私でも、このような素晴らしいタイトルを頂けました。私は何かに挑戦する際に、常に100パーセントを出し切るように意識をしています。今回も、新しい挑戦ではありましたが、このような結果を出すことが出来ました。ミス・ワールドが今までにない新しい挑戦となる方も、自分を信じて頑張ってください!

準ミス・ワールド2022日本代表 廣瀬優里愛さん プロフィール

写真提供:ミス・ワールドジャパン

出身地:アメリカ合衆国ミシガン州

職業:早稲田大学4年

身長:173.5cm

ボランティア経験・趣味・特技・資格等:横浜市中区地区センターホームレスシェルターボランティア Grade 7-12 (6年間)12年生時リーダー/お菓子作り、ダンス/英語ネイティブ: TOEFL iBT110 日本語ネイティブ: N1、ドイツ語中級-上級 普通運転免許

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