2022年9月22日(木)に開催された世界最大のミスコンテスト「ミス・ワールド」につながる「ミス・ワールド・ジャパン2022日本大会(主催:一般社団法人ミス・ワールド・ジャパン)で、見事ミス・ワールド日本代表に選ばれた山口佳南さん、準ミス・ワールド2022日本代表に選ばれた冨田キアナさん、中村奈央さん(オンライン取材)、廣瀬優里愛さんにミス・ワールドの魅力、SDGs課題、今後の夢などお話を聞いた。

取材協力:ミス・ワールド・ジャパン

ミス・ワールド日本代表 山口佳南さん

ーミス・ワールド・ジャパンに挑戦した理由と、今年再チャレンジした思いを聞かせてください。

山口さん:2年前に準ミス・ワールドに選ばれた年は、コロナ禍で活動が思うようにできなかった時期でした。世界大会も開催されないなど、私自身も準ミスとして活動したいと思っても、何も動けない状況にモヤモヤしていました。今回は、改めて社会貢献という目標を掲げ出場することに致しました。大会からまだ1か月しか経っていないのですが、前回に比べると、既に1年分くらいのお仕事をさせて頂いている感覚があります。イベントやパーティーなどで、普段の生活の中では出会えないような方々にお会いしています。

ーミス・ワールド日本代表の栄冠に輝いた山口さんにとって、ミス・ワールド・ジャパンの素晴らしさとは何でしょうか?ミス・ワールドに選ばれてお仕事にも変化がありましたか?

山口さん:ミスコンテストは誰がトップに相応しいのかを決める大会だというイメージがありました。しかし、ミス・ワールドは一人ひとりの持っている素晴らしい力を、各々が大会を通して表現していく機会だと実感しました。世界大会に出場できるのは一人ですが、誰がトップということだけでなく、総合的な人間力が試され、ファイナリストそれぞれのポテンシャルを発揮できる場面が多くあるのがミス・ワールドだと思っています。

私は、もともと体育教師を目指していました。現在はモデルという職業で、全く別の方向に進んでいます。最近では、広告モデルとしてCMなどに出演させて頂いたり、ドラマや地元のテレビでレギュラー番組に出演しています。毎日が新しいことばかりで、ミス・ワールドをきっかけに自分の人生も変わったように感じています。

ーミス・ワールド・ジャパンを振り返って大変だったことは?

山口さん:約一か月半、素晴らしい才能を持った方々と活動を共にしていると、自分の良さや強みを見失ってしまいそうになることもありました。もともと、ほかの人と自分を比べるのは好きではないのですが、課題のSNSの投稿を他の方が素早くされていたり、自分が苦手なことに力を発揮されているファイナリストの姿を見ると、「自分はどこで勝負ができるのだろうか?」「私はどこに向かっているのだろう?」などと考えてしまうこともあり、その度に、自分を奮い立たせることが最後まで、大きな課題でした。

ーご自身を奮い立たせたり、モチベーションをあげる方法は?

山口さん:毎日、「私は出来る!」と言い聞かせ、自分がグランプリになった瞬間をイメージしていました。

ービューティー・ウィズ・ア・パーパス“目的のある美”(Beauty With a Purpose)として、ミス・ワールド・ジャパンではSDGsに関しての活動や発表がありますが、山口さんが特化したゴールとトピックは?

山口さん:私は、SDGsのゴール③「すべての人に健康と福祉を」とゴール④「質の高い教育をみんなに」に関連した「スポーツを通じてウェル・ビーイングな生き方を子供たちに提供する」という課題でプレゼンテーションを致しました。幸福度が低い子供たちが増える中、スポーツを日々の生活に取り入れることで、「ウェルビーイング=心の健康」につなげられたらと思い、学校教育の問題点も取り上げながら発表をさせて頂きました。現在は、教育委員会と一緒に教育現場で授業も担当しております。心と体の健康に目を向けられる子供が増えることを願っています。

ー世界大会も近づいていますが、ミス・ワールド日本代表としての目標をお聞かせください。

山口さん:世界大会を目前に、2年分の想いを背負い結果として何かを残したいと思っています。また、私はスポーツに夢中になって生きてきた人間なのですが、そんな私が一つの志を強く持ち続け、日本代表という夢を叶え、さらには世界でも戦えるという姿を子供たちに見せたいと思っています。人間の可能性を私の経験を通して子供たちに伝えたいと思っています。

ー山口さんの将来の夢をお聞かせください。

山口さん:一生涯のテーマになるのですが、私は自分の生き方や生き様を誇れる人になりたいと思っています。今の自分が想像できないようなことにもチャレンジし、その経験から感じたことをメッセンジャーとして世の中に伝えていきたいというのが大きな目標です。嬉しいことや楽しいことだけでなく、これから挑戦し続ける中で経験するであろう苦しい経験でさえも挑戦したからこそ見えてくる景色として、子供たちに伝えていきたいです。

ー最後にこれからミス・ワールドを目指す皆さまにメッセージをお願いします!

山口さん:私は、ミス・ワールドに選ばれた翌日から人生が変わってしまうような経験をしました。自分自身とこれほどにまで向き合い、自分に対してここまで時間を費やすことは、なかなか出来ない経験だと思います。何かに悩んでいる方や自分の良さが分からない方にとっても、人生の通過点として絶対にプラスになる経験となるでしょう。より良い自分に会ってみたいと考える方に参加してもらえたら嬉しいです!

ミス・ワールド日本代表 山口佳南さん プロフィール

写真提供:ミス・ワールドジャパン

出身地:富山県

職業:モデル/タレント

身長:160cm

ボランティア経験・趣味・特技・資格等:金沢マラソン、スポーツイベント等/ハンドボール、筋トレ、ランニング/実用英語技能検定2級、普通自動車第一種運転免許 小学校教諭一種免許状 中学校教諭一種免許状(保健体育) 高等学校教諭一種免許状(保健体育)

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