2月26日(木)、都内にて日本映画監督協会創立90周年を記念したシンポジウムおよび記念祝賀パーティーが開催された。当日は内藤剛志が司会を務め、山田洋次監督もスピーチ。さらに横浜流星が登壇し、日本映画のさらなる発展に貢献したいとの思いを語った。 左から 内藤剛志、藤井道人監督、横浜流星、本木克英理事長 山田洋次監督へ花束贈呈、日本映画監督協会元理事長として挨拶 長年映画監督として歩んできた経験を振り返り、山田洋次監督は、かつて監督の著作権を守るために尽力した時代を回顧。「このままでは監督の権利が失われてしまうという危機感の中、多くの監督たちが立ち上がり、デモや理事会での議論を重ねた」と語った。裁判で証人が必要となった際には、黒澤明監督など著名な監督の名前が挙がる中、協会顧問弁護士から「裁判官も検事も、あなた方日本の映画監督を全員知っている」と諭されたエピソードも披露。「皆が言葉を失った光景を今でもよく覚えている」と当時を述懐した。 さらに、「監督という職業の権威や自信が揺らいでいる現状こそ、大きな課題」と指摘。助監督不足など、現在の映画界が直面する厳しい状況にも触れ、「日本文化を守るため、日本政府にしっかり訴え、日本映画への支援と環境整備が不可欠」と訴えた。 最後は、「本日このような節目の場に立てたことを光栄に思います。日本映画監督協会の皆さま、そして日頃より日本映画を支えてくださるすべての方々に、心より御礼申し上げます」と感謝の言葉でスピーチを締めくくった。 応援に駆けつけたのは、『国宝』『正体』などで活躍の横浜流星 横浜流星は冒頭、「日本映画監督協会創立90周年、おめでとうございます」と祝意を表明。続けて、「日本映画を愛し、発展させ続けてこられた皆さま、そしてこれからの日本映画を牽引していく方々がいらっしゃる中で、自分も俳優として映画を愛し、日本映画の発展に少しでも貢献できるよう全力で取り組んでいます」と語った。さらに、「ここにいらっしゃる皆さまとともに日本映画を発展させていけたらうれしいですし、少しでも力になれたらと思います」と述べ、会場からは温かい拍手が送られた。 「NEXT10監督として生き抜くために!」シンポジウム 左から、松島哲也、田村純也、山田兼司、松倉大夏、池田千尋、のむらなお、藤井道人、本木克英(敬称略) 日本映画監督協会創立90周年を記念して開催されたシンポジウムでは、本木克英理事長がファシリテーターを務め、藤井道人監督、のむらなお監督、池田千尋監督・脚本家、松倉大夏監督・助監督、山田兼司プロデューサー、そして田村純也文化庁参事官がパネリストとして登壇した。「配信プラットフォームの台頭」「生成AIと映画界」「映画を取り巻く制作環境」など、映画業界が直面する転換期の課題をテーマに、それぞれの立場から率直な意見と問題提起が交わされ、活発な議論が展開された。