6月18日に開催された映画『免許返納!?』公開前夜祭。主演の舘ひろし、西野七瀬らとともに登壇した黒川想矢は、「舘(カン)さん」だと思っていたという天然エピソードで会場を沸かせた。一方で、自ら舘プロ入りを志願したという意外な一面も。礼儀正しさと素直さ、そして野心を併せ持つ16歳の魅力に迫る。 6月18日に開催された映画『免許返納!?』公開前夜祭。登壇したのは主演の舘ひろし、西野七瀬、八嶋智人、河合勇人監督、そして16歳の俳優・黒川想矢。日本アカデミー賞新人俳優賞、TAMA映画賞最優秀新進男優賞など数々の賞を受賞し、今最も注目を集める若手俳優の一人である。 舘の隣で少し緊張した表情を見せながらも、どこか観客を惹きつける不思議な魅力を放っていた黒川。公開直前の心境を聞かれると、「僕のおばあちゃんがめちゃくちゃ楽しみにしていて」と素直な言葉で語った。華やかな舞台挨拶の場であっても特に気負った様子はなく、どこか等身大。そんな黒川の魅力が最も表れていたのが、舘ひろしとのエピソードだった。 黒川は本作以前にも舘と共演経験があり、当時は所属事務所の「舘プロ」を知らず、台本に書かれた「舘ひろし」の名前を見ながら、しばらくの間「舘(カン)さん」だと思っていたという。この天然エピソードに会場は大爆笑したが、話はそれだけでは終わらない。舘によると、黒川は撮影中、毎日のように自分の隣へ椅子を持ってきて座っていたという。そしてある日、「舘プロに入れてください」と話しかけてきたことも明かされた。その場は「大人の事情もあるからね」と切り返したというが、気づけば舘プロ入りを果たしている。 天然なのか。それとも野心家なのか――。 礼儀正しさが基本にあり、チャンスを前に遠慮しない積極性がありながら、どこか憎めない。それもまた黒川らしさであり、周囲が応援したくなる理由なのかもしれない。 舞台挨拶では、八嶋智人との掛け合いも印象的だった。黒川が言葉に詰まったり、少し照れた表情を見せたりすると、八嶋がすかさずフォローに回る。そのたびに会場は笑いに包まれた。若手俳優を自然に引き立てる八嶋の巧みさもさることながら、そうした助け舟を素直に受け止める黒川の人柄もまた魅力的だった。 「将来免許を取ったら舘さんをどこへ連れて行きたいですか?」との質問には、撮影地でもあった「福島にまた一緒に行けたら」と回答。これには聞いていた舘も何度も大きくうなずく姿を見せた。舘と過ごした時間を大切にしていることが伝わる、黒川らしい返答だった。 礼儀正しさ、素直さ、少し天然な一面、そして意外な野心家ぶり。そのすべてを併せ持つ黒川想矢は、舘ひろしや八嶋智人といった先輩たちから自然と愛され、見守られている俳優だった。 『免許返納!?』の前夜祭で見えたのは、周囲に支えられながら着実に成長し、自らの力で未来を切り開こうとする16歳の等身大の姿だった。これからどんな俳優へと成長していくのか。その未来が楽しみになる一夜だった。 舘ひろし「笑いあり涙あり」西野七瀬と息ぴったり 『免許返納!?』公開前夜祭は大熱狂 なぜ八嶋智人は求められ続けるのか 『免許返納!?』前夜祭で見えた“名バイプレイヤーの真価” 舘ひろし「この映画は森田芳光監督へのオマージュ」【映画『免許返納!?』プレミアイベント】