6月18日、映画『免許返納!?』公開前夜祭が開催され、主演の舘ひろし、西野七瀬、黒川想矢、八嶋智人、河合勇人監督らが登壇した。大歓声に包まれた舞台挨拶で、キャスト陣の軽快なトークを次々と笑いへ変えていった八嶋智人。主演を立て、若手をフォローし、会場を盛り上げる。その姿からは、長年にわたり数多くの作品で愛され続ける理由が垣間見えた。 6月18日、映画『免許返納!?』公開前夜祭が開催され、主演の舘ひろし、西野七瀬、黒川想矢、八嶋智人、河合勇人監督らが登壇した。客席を練り歩きながら登場したキャスト陣に、会場は大歓声。主演の舘ひろしを中心に大きな盛り上がりを見せた舞台挨拶だったが、その中で終始会場を沸かせ続けていた人物がいた。八嶋智人である。 舞台挨拶が始まると、八嶋は絶妙な距離感でトークに参加していった。舘ひろしが話せばツッコミを入れる。西野七瀬が話せば話題を広げる。監督が話せば笑いに変える。そして若手の黒川想矢が話しやすい空気も自然につくっていく。決して自分が主役になろうとはしていないよう振舞いつつ、気付けば笑いの中心には八嶋がいた。 完成した映画を観た感想を聞かれると、「映画館を出る時に、気持ちいい映画を見たなと思った」と振り返った。さらに、「楽しくて、ちょっと泣けて、最終的には爽やかな風が吹いた」と作品の魅力を表現。主演でも監督でもない立場だからこそ語れる、観客目線の言葉だった。 舘ひろしとの食事会エピソードでは、ジェントルマンな舘を称えながら、自身のふがいなさを自虐交じりに語って笑いを誘う。さらに監督がフリップに「免許失効」と書けば、「よくそんな人が『免許返納!?』という映画を撮れたな」と鋭くツッコむ。誰かが話せば拾い、広げ、笑いに変える。その姿は、まるで舞台挨拶の空気そのものを操っているかのようだった。 舘ひろしと西野七瀬が、「また別の作品でも共演してみたい」という話題になった時だ。舘は刑事コンビのような関係性にも意欲を見せ、西野も上司と部下、家族などさまざまな関係性に興味を示した。すると八嶋は間髪入れず、「俺たちも出たいよね」と黒川想矢を促すように反応。さらに、「僕は中条さんのポジションで」と続け、会場から大きな笑いが起こった。映画『免許返納!?』の舞台挨拶でのひと幕だが、会場にいた多くの観客にとって、その一言は特別な響きを持っていたことだろう。ハーレー、ショットガン、そして舘ひろし。長年舘ひろしを見てきた観客たちの頭の中には、自然と『あぶない刑事』の世界観が浮かんでいたはずだ。その空気を誰よりも早く察知し、誰も傷付けることなく笑いへと変える。八嶋の頭の回転の速さと、その場の空気を瞬時に言語化する才能が光った瞬間だった。 舞台挨拶終了後、なぜ八嶋智人は数多くの作品に呼ばれ続けるのだろうか考えた。演技力が高いからだけではない魅力。主演を立てる。若手をフォローする。監督を巻き込む。会場を笑わせる。そして自分の存在もきちんと残す。約30分の舞台挨拶の中で、八嶋はその全てを自然にやってのけていた。 55歳になった今も第一線で活躍し続ける理由。それは、どんな作品にいても、その場をより魅力的なものへ変えてしまう力にあるのかもしれない。 舘ひろし「笑いあり涙あり」西野七瀬と息ぴったり 『免許返納!?』公開前夜祭は大熱狂