4月11日(土)、国立代々木競技場第二体育館で「K-1 WORLD GENKI 2026」が開催された。第6代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王座決定戦では、ジョナス・サルシチャ(ブラジル)がダリル・フェルドンク(オランダ/インドネシア)と対戦。両者がダウンを奪い合う壮絶な打ち合いを制し、判定勝利で王座を獲得した。 試合は開始直後からフェルドンクが左右フックで猛攻を仕掛けるも、序盤でサルシチャが右ストレートでダウンを奪い主導権を握る。立ち上がったフェルドンクに対し、サルシチャはフックやボディ、ヒザ蹴りで畳みかけ、ボディと顔面の両面からダメージを蓄積させた。フェルドンクもローキックやフック、バックブローで応戦するが、決定打には至らない。中盤に入ってもサルシチャの手数は衰えず、前蹴りで距離を支配すると、右のショート、さらに左フックで立て続けにダウンを奪った。 ここで心が折れないのがフェルドンク。魔裟斗氏が「僕の中でフェルドンクのイメージはロッキー・バルボア」と評した通り、ふらつきながらも表情を変えずフックを振り続けるなど、執念で食らいつき、何とか持ちこたえる。 最終ラウンド、攻め疲れの見えるサルシチャに対し、フェルドンクが意地の反撃。強烈なワンツーや右フックでついにダウンを奪い返し、この日一番の盛り上がりを生み出した。あと数十秒あれば勝敗の行方は分からなかったと思わせる壮絶な打ち合いが最後まで続いたが、序盤からの優勢が評価され、判定は3-0(28-25×3)でサルシチャが勝利。激闘を制し、新王者に輝いた。 試合後のインタビューでサルシチャは、「本当に嬉しいです。昨年のトーナメントからベルトを獲ることが夢だったので、こうして優勝しタイトルを手にできたことを心から嬉しく思います。ありがとうございます」と喜びを語った。 勝因については、「パンチだったと思います。トーナメント優勝時は左腕を骨折していて出せなかったのですが、今回はしっかり出すことができ、ダウンを3つ奪えました」と振り返る。 試合展開については、「3ラウンドの時点で自分がリードしていると感じていました。ダリルの試合はすべて分析してきたので、タフで強く、技も多い選手だと理解していましたが、それでも自分を上回ることはなかったと思います」と自信をのぞかせた。 また、今大会でブラジル勢が3階級制覇を達成したことについては、「3人で3つのタイトルを獲れたことは本当に嬉しいです。特に70キロ級でブラジル人初のタイトルを獲れたことに大きな意味を感じています」と語った。 今後については、「チャンピオンになった以上、防衛していきたいし、強い相手と戦いたい」と意欲を示す。さらに、「母にマンションを買ってあげると約束していたので、帰国後すぐに実行したい。今は郊外の危険な場所に住んでいるので、安全な場所で暮らせるようにしてあげたい」と親孝行への思いも明かした。 サルシチャ、圧巻の三日月蹴りでトーナメント制覇!【K-1 WORLD MAX 2025】