加茂あこさん ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 ミス・ユニバース2019世界大会が2019年12月にアメリカの都市アトランタで開催されました。世界90か国から選び抜かれた才能溢れる美女たちが集結し、南アフリカ代表ゾジビ二・ツンジさんが世界一の栄冠を掴みました。日本からは、約1,000人の応募者の頂点に選ばれた現役大学生の加茂あこさんが代表として出場しました。BPMは、帰国後間もない加茂さんに、ミス・ユニバースを通して得たかけがえのない経験についてお聞かせいただきました。 加茂あこさん ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 西田: ミス・ユニバース世界大会お疲れ様でございました。国内大会で見事優勝し、日本を代表して世界に挑んだ加茂さんですが、世界大会はいかがでしたか? 加茂さん: 様々な国の自分と全く異なるバックグラウンドの人達にこの年齢で出会えたことは私にとって財産となりました。10日間のタイトで限られた時間ではありましたが、他国のミスとの交流があり刺激の多い毎日を過ごすことができました。 ナショナルコスチュームを身にまとう加茂あこさん©My group Co., Ltd 西田: ミス・ユニバース世界大会期間で印象的なことをお聞かせください。 加茂さん: 昨年のミス・ユニバース優勝者のカトリオナ・グレイさんもサポートしてこられた「スマイル・トレイン」という取り組みに参加したことです。口蓋裂の方が手術を受けた後に、鏡をプレゼントするという活動で、その鏡のデコレーションを行ったことが印象的でした。また、世界的なエンターテイメント集団であるシルク・ドゥ・ソレイユの公演をみんなで観に行き、ステージでパフォーマンスする上での良いインスピレーションを得ることが出来ました。 ©My group Co., Ltd Miss Universe Japan® 撮影:Leslie Kee 西田: 加茂さんといえば、ダンスを始めとするパフォーマンスやエンターテイナーとしての印象が強く感じられますが、将来的にそのような道にもご関心がおありなのでしょうか? 加茂さん: 高校生の頃には宝塚歌劇団を目指し3回受験をしたことがあります。人を楽しませることに興味があり、なかでも歌うことが大好きです。自分でメッセージを伝える際には、言葉だけではなく体を使ったり、歌声で伝えることも愉しいなと感じます。インスタグラムに載せたウォーキング動画なども一部TikTokなどを使って編集するなど、エンターテイメント性を打ち出す工夫をして作ったのですが、他のミス達からの評判も良く、印象に残せたのかなと思います。 西田: ミス・ユニバース 世界大会の審査の中で、印象的だった審査は?その理由もお聞かせください。 加茂さん: 大きく分けて、事前審査と本番審査がありました。私は本番審査を体験することは出来なかったのですが、事前審査に関しては、誰が審査員かもわからずに、どの瞬間も審査対象の可能性がありました。日々の生活態度や対話インタビューなど常に緊張感を持ちつつも楽しんで臨むことができたと思います。 西田: 世界中のミス達と様々な交流があったと思いますが、何かエピソードをお聞かせいただけますか? 加茂さん: ナショナルギフトというのですが、各国のミスが自国のお土産を他のミス達に配るというイベントがありました。私はキティーちゃんのグッズを配ったのですが、みんなとっても喜んでくれました。中には、女性支援団体が作っている製品を説明しながら手渡してくれる人もいました。世界のミスが90人もいると全員と話すことが難しい状況ではあるのですが、このギフトを渡し合うことで、なかなか話すことが出来なかったミスと話す機会が増えてとても印象的な体験でした。 西田: 90か国のミスの中で、どこの国のミスが印象的でしたか?また、仲良くなったミスはどの国の方でしたか? 加茂さん: 最も印象に残っているミスは、やはり優勝した南アフリカのツンジさんです。毎日ハグをしながら挨拶をしていました。周りの人を良く観ていて、スタッフの方への気遣いも素晴らしかったですし、日々のファッションも素敵で、社会性・ファッション性が高く感じました。仲良くなったという点では、ルームメイトでもあったミャンマーの代表で彼女は女性とお付き合いしていることを公表していることでLGBTの観点からも話題になっていました。また、同じグループのタイ代表とは、公園を散歩しながら日本の文化について話をするなど、とても仲良くなりました。お互いの国を行き来することができるといいね!という話をしています。 西田: 90か国の方々と文化交流をする中で驚いたことは何かありますか? 加茂さん: ミス・ユニバースには、私のように学生をしながら挑戦している人もいれば、社会人もいて、私のグループでいうと、ミャンマー代表のミスは家具のデザインをしていたり、タイ代表のミスは映画監督を志望していたりと、一人一人がしっかりと自分のロールモデルを持っていることに驚くとともに刺激を受けました。 加茂あこさん ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 西田: 世界大会に向け、様々なご努力をされたと思います。日本大会から世界大会までにどのようなご準備と努力をされたかお聞かせいただけますか? 加茂さん: 世界大会に向けた体作りを基本とし、世界大会で発信したい自分のメッセージについて、自分の過去を掘り下げて、何を伝えることができるのかをものすごく模索しました。自分オリジナルのストーリーを作ることで、自分の個性を表現することに繋がると思いますし、最も時間をかけて取り組んだことです。 ナショナルディレクター美馬寛子さんによる指導©My group Co., Ltd Miss Universe Japan® 西田: モチベーションを常に高めてご準備されてきたと思いますが、どのように自身を奮い立たせモチベーションを世界大会に向け整えていかれたかをお聞かせください。 加茂さん: 正直休みたいということはあまりなく、どちらかというと全ての瞬間が楽しかったです。根本に私が表現することが好きだということがあるからだと思います。アドバイスをもらい、時に怒られたりすると気分が落ち込むこともありました。しかし、全てが私を想ってアドバイスしてくれている美馬さんの気持ちを考えると「このままじゃいけない!何をするべきか?」と、模索する日々でした。 西田: 常にやってきたトレーニングメニューや好んで選んでいた食べ物など、一般のみなさまが真似できることをよかったら教えてください。 加茂さん: イメージトレーニングなど、心を落ち着かせるために瞑想すること。これは忙しくて時間が無い時は、細切れ時間を活用して瞑想することで心を整えていました。食べ物は、加工食品よりはできるだけナチュラルな食べ物を選んだり、甘いものを食べたくなったら、みかん、苺やバナナなどのフルーツを食べていました。あとは免疫力を高める為に夜寝る前にマヌカハニーなど蜂蜜をなめたりしていました。おかげで日本大会が終わってから今まで全く風邪をひくことなく過ごせています。以前はちょこちょこ風邪をひいたりしてたんですが。 ナショナルディレクターの美馬寛子さんとグランプリの加茂あこさん ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 西田: ナショナルディレクターの美馬さんは、加茂さんにとって世界大会の先輩にあたりますが世界大会に向け、どのようなアドバイスをしてくれましたか? 加茂さん: 美馬さんは、常に私にしかないストーリーを引き出そうとしてくれました。取り繕ったものだとどこかでほころびが出てしまう事や、自分を強く意識する事を教えてくれました。特に印象に残っているのは、「ミス・ユニバース・ジャパン代表のあこちゃんが話す、一言一言は多くの人に伝わる。時に自信がなくなる瞬間もあるかもしれないけれど、他の誰でもない自分の言葉であれば、多くの人の心に届くものだよ」という言葉はとても嬉しかったですし、今でも私の背中を押してくれる印象に残っている言葉です。 西田: 加茂さんはSNSで「今まで出会った素敵な女性」ということで美馬さんについて触れておられますが、美馬さんのどのような点に特に魅力を感じますか? 加茂さん: 力強さが内面から常に溢れていること、その強さを持ち続けることは並大抵のことではないと感じましたし、それだけ意志の強い方と一緒に居られたことは、自分の人生にインスピレーションを与え大きな活力となっていくと思います。 西田: ミス・ユニバース日本代表として、世界大会に挑戦されことでご自身がどのように成長されたと思いますか? 加茂さん: 外見だけではない中身の部分です。「強さ」とかは今までなかったですし、どちらかというと色々な人の意見を聞いて流されてしまったり、自分の意見を持てないことが多かったんです。ミスユニバースに挑戦することで、「こういう生き方をしたい」や「こういう考えを持つ人でありたい」など、自分の中に少しずつ強さが出てきたことが変化だと思いますし、これからも変わり続けられる人でありたいと思います。 西田: 現在は、大学生の加茂さんですが今後の夢はなんですか?展望をお聞かせください。 加茂さん: 私がやりたいことは、人の悩みに寄り添うこと。そのために自分の人生経験が少しでも役立てばと思いますし、最終的にはそういうキャリアを歩めることを目標に計画を立てています。 西田: 具体的に何かあればお聞かせ頂けますでしょうか? 加茂さん: やはり女性の社会進出の必要性が叫ばれつつも、まだまだ日本では進んでいるとは言えないこところがあり、根本的な女性に対する考え方、男性から見る女性像など、瞬時に変わるようなものではないかもしれませんが、女性が強く美しく生きていけるような日本社会になるように少しでも手助けができたら良いなと思います。 西田: 最後に今、まさに募集を開始したミス・ユニバース日本大会について ミス・ユニバースの魅力と挑戦したいと考えているみなさんにメッセージをお願い致します! 加茂さん: 世界中の人と関わる中で、日本人として、日本人女性であることを真剣に考える貴重な機会を与えてくれる大会ですし、挑戦しないで後悔するよりも、仮に失敗することになったとしても、挑戦したこと自体が絶対に自分の力になるから、ちょっとでもやってみようかと思ったのであれば、その自分の正直な心に従って、一歩足を踏み出す勇気が大事だと私は思います。そして、そのチャレンジを通じて出会う多くの方々が、自分の人生を豊かにしてくれます。心の赴くままに、やりたいと思う気持ちを大事にしてほしいです。 西田: 最後に言い残したことはありますか? 加茂さん: ミス・ユニバースに興味のある方から質問を受けることがあります。質疑応答ではどんな受け答えが良いのか、何を食べれば良いかなど、質問は様々なのですが、大切なのはありのままの自分でいる事、そしてどういう自分になりたいかを模索することも大事です。真似することから始めてみて、自分のスタイルを見つけていくと良いかと思います。多くの皆さまにミス・ユニバースに挑戦してもらいたいと思います。 グランプリの加茂さんを囲んで Miss Universe Japan® 加茂さんが出場した、世界一の知名度を誇る美の祭典ミス・ユニバース世界大会への切符を掴む第一歩となる、ミス・ユニバース・ジャパン2020の募集がいよいよ開始しました!加茂さんのメッセージにもありましたように、やってみたいと思う気持ちがあるのであれば、是非一歩足を踏み出していただければと思います。詳しくはミス・ユニバース・ジャパン公式ホームページをご覧ください。 ミス・ユニバース・ジャパン2020 公式ホームページ 募集要項はコチラ ミス・ユニバース・ジャパン2019 BPM大会取材はコチラ ミス・ユニバース・ジャパン2020 募集記事はコチラ 加茂あこさんと編集長西田©BPMビューティーページェントメディア https://www.missuniversejapan.jp/2020