3月31日、神宮前Case Bにて、“ミスター・ゲイ・ジャパン2019”が開催 笑顔で喜びを表現するTigerさん、Shogoさん、女優の東ちづるさん © Benjamin Hung ミスター・ゲイ・ワールド2019の日本代表を選ぶ選考会 3月31日、神宮前Case Bにて、“ミスター・ゲイ・ジャパン2019”が開催された。本大会は南アフリカの都市ケープタウンで来月に開催される、ミスター・ゲイ・ワールド2019に日本代表として出場する日本代表を選ぶ選考会。5名のファイナリストの中から、栄えあるMR GAY JAPAN 2019 として選ばれたのは5名のファイナリストの中で唯一の大学生であるTigerさん。国連本部で日本のLGBTQ+の実態をスピーカーとして講演するなど差別の無い社会を日本をはじめ世界に広めるため熱心に活動中です。 素晴らしいスピーチとパフォーマンスを披露した5名のファイナリスト © Benjamin Hung “ミスター・ゲイ・ジャパン”は物事を動かそうとする心、熱い気持ち、日本だけではなく世界をより良い社会にするために声をあげてゆく勇敢な心をもっている方 “ミスター・ゲイ・ジャパン”は物事を動かそうとする心、熱い気持ち、日本だけではなく世界をより良い社会にするために声をあげてゆく勇敢な心をもっている方なのだとMCの市川ジョージ―さんは説明した。大会の審査内容は、SNSの事前投票をはじめ会場でのアンダーウエア審査、スピーチ審査、観覧者による会場投票審査、そして審査員による質疑応答審査など。SNSアワードをはじめ、3位からMR GAY JAPAN 2019が会場で発表された。 ファイナリストを応援に多くの観覧者が集まった会場Case B 撮影:BPMフォトグラファー Tomo ご自身のことをサバイバー(生存者)と審査のスピーチの中で表現 Tiger さんは、ご自身のことをサバイバー(生存者)と審査のスピーチの中で表現していました。Tigerさんは、若い頃から男性を愛していることに気づきながらそのことを一度も隠そうとは決して思わなかったそう。そのため、「出る釘は打たれる」という日本社会で過ごした子供時代には壮絶ないじめや性的暴行を教師から受けるなど聞く耳を疑うような経験をされた。国連にて日本のLGBTQ+の現状についてスピーチをしたことをきっかけに、当時の自分のように苦しんでいる人を助けること、人を幸せにすることを決意したそうです。 自身の経験と今後の抱負を力強く語るTigerさん 撮影:BPMフォトグラファー Tomo BPMはTigerさんの母親ゆみさんに、お話を伺いました BPMはTigerさんの母親である、ゆみさんに、お話を伺いました。「5人のスピーチを聞いて5人とも優勝するべきだったと思っています。たまたまご縁があってうちの息子が選ばれたのだと思っています。せっかく優勝したのだから、この人を選んでよかったと思われるような良い活動をしてもらいたいと思います」と喜びと感謝の気持ちを述べていた。息子さんにどんな言葉をかけたいかという問いには、「Congratulations」と声を掛けてあげたいと話していました。日本の小学校でいじめにあって、このままではいけないとTigerさんが小学校4年生になる時期に日本を離れることを決意。移住先の学校では、お母さまがお二人という同級生がいたり、毎週のように性教育の一環としてLGBTに関する教育が行われている環境に日本との大きな違いを体感したそうです。Tigerさんが、ご自身のことをサバイバー(生存者)と表現する意味がお母様の言葉で痛いほど伝わってきた。 Tigerさんの日本代表決定の瞬間を誰よりも喜んだ母のゆみさんと感謝を伝えるTigerさん 撮影:BPM 西田 多彩な有名人著名人のみなさんが審査員を務められました 本大会は、入場料が無料の代わりに1口500円(何口でも可)のドネーションを受付けた。審査員はLGBTsセクシャルマイノリティー50名へのインタビューを監修したドキュメンタリー映画「私はワタシ over the rainbow」」のプロデューサーで女優、一般社団法人Get in touch代表の東ちづるさん、LGBTQについて動画配信をする人気YouTuberのかずえちゃん、前回の日本代表SHOGOさん、ミス・グランド・ジャパン 運営代表 吉井絵梨子さん、ミス・グランド・インターナショナル2018日本代表で世界第5位の小田はるかさんをはじめ著名な関係者が審査した。 会場を盛り上げる大会審査員でタレントの東ちづるさん 撮影:BPM フォトグラファーTomo ミス・グランド・ジャパン 運営代表 吉井絵梨子さん、ミス・グランド・インターナショナル2018日本代表および世界第5位小田はるかさん、ミス・グランド・ジャパン第5位高橋ふゆみさん 撮影:BPM フォトグラファーTomo また、サプライズで前回優勝者で学校教師のSHOGOさんがパートナーにサプライズプロポーズをし会場を一気に穏やかな幸せに満ちたムードに包みこんだ。 撮影:BPM フォトグラファーTomo “ミスター・ゲイ・ジャパン”は、日本のLGBTQ+の環境改善と同性婚の理解促進を目標にメッセージを発信するロールモデルを発掘するとともにLGBTQ+の存在を可視化するプラットフォームとなっている。 © Benjamin Hung 団体情報: MR GAY JAPAN https://www.mrgayjapan.jp/