株式会社ゴールドウィンは2月19日(木)、陸上短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手との契約締結を発表した。あわせて、ウエア開発の分野から世界最速を目指す取り組みを明らかにした。会場には同社取締役の為末大氏も登壇し、ハキーム選手との対談で会見を盛り上げた。

Goldwinとの契約にあたり、サニブラウン・ハキーム選手は富山県の研究開発ラボを訪問。モーションセンサーによるスタート動作の計測や、製品の縫製工程の見学、本社での歓迎と質疑応答などを通じ、多くの関係者への感謝の思いを深めたという。そのうえで、次のように語った。

「このたび、Goldwinと契約できたことを大変うれしく思っています。Goldwinが大切にしている日本の美意識や哲学、そして妥協のないモノづくりの姿勢は、世界最速を目指すうえで日々自分自身と向き合い続ける自分のスタンスと強く重なっています。スプリンターにとってウエアは単なる装備ではなく、パフォーマンスを左右する重要な要素です。動作解析や研究開発に基づいたプロダクトづくりを行うGoldwinとともに、自分の走りを支えるウエアを追求できることに大きな期待を感じています。競技で結果を出すことはもちろん、次世代の選手や子どもたちに夢や可能性を伝えていく存在としても、Goldwinと新たな価値を創り上げていきたいと思います。」

Goldwin取締役の為末大氏との対談で笑みを浮かべるサニブラウン選手

同社取締役の為末大氏との対談で、為末氏から「自分はこんな走りがしたい」という理想像に対し、現時点での完成度を問われると、「完成度は6割程度」と明かした。
さらに、「改善の繰り返しで今がありますが、改善することで新たな課題が見えてくる。その連続の中で、常に思い通りに技術が向上するわけではありません。だからこそ、体の変化を理解しながらベストを尽くしていくことが、陸上競技の楽しみなのかなと思います」と競技観を語った。

また、Goldwinのサポートによって自身専用のウエアが完成し、それをまとって世界最速をともに目指せることについては、「ものすごく楽しみ!」と率直な心境を述べた。

Abdul Hakim Sani Brown / サニブラウン・アブデル・ハキーム


1999年3月6日(26歳)
身長:190cm 体重:83kg
出身地:福岡県北九州市出身
所属:東レ https://www.toray.co.jp/partnership/athlete/

■主な戦歴
〈国際大会〉
2017年 世界陸上(ロンドン):200m 7位、100m 準決勝進出
2019年 世界陸上(ドーハ):4×100mリレー 銅メダル
2020年 東京オリンピック:200m 出場
2022年 世界陸上(オレゴン):100m 7位(日本人初決勝)
2023年 世界陸上(ブダペスト):100m 6位
2024年 パリオリンピック:4×100mリレー 5位、100m 準決勝
2025年 世界陸上(東京)100m 出場

〈国内大会〉
2017年 日本選手権:100m・200m 優勝(2冠)
2019年 全米大学選手権(NCAA):100m 3位(9秒97の当時の日本新記録)
日本選手権:100m・200m 優勝
2022年 日本選手権:100m 優勝