歌舞伎俳優の中村獅童が14日、都内で行われた『霧島天然水「のむシリカ」新CM発表会』に登壇した。AI技術を駆使した新CMの完成度に感嘆した中村。この日54歳の誕生日を迎え、「今が一番楽しい。60歳になっても60歳が一番楽しいと言っていたい」と、笑顔でこれからの人生への思いを語った。

株式会社Qvouが展開する「霧島天然水 のむシリカ」は、9月15日より中村獅童を新たなイメージキャラクターに起用した新CMを放映する。これに先立ち14日、都内で新CM発表会が開催され、和装姿の中村が登壇した。

今回のCMのテーマは「時を、飲め。」。幾百年もの歳月を経て磨かれた霧島連山の天然水と、長い歴史を受け継ぎながら革新的な挑戦を続ける中村の姿を重ね合わせ、最先端のAI技術を融合した世界観を表現。中村本人が出演しているにもかかわらず、ロケーション撮影を一切行わず、映像はすべてAIで生成されている。

撮影について中村は、「何もないスタジオで撮影しました」と振り返り、滝のそばで舞っているような雰囲気を求められたことを明かした。完成した映像には「本当に霧島で撮影したって言えばいいかなというぐらい、よくできてるなと思いますね」と感嘆。「自分が演じる時って、だいたいこういうふうになるだろうなってことを想像しながらやるわけですけど、それがぴったりはまってることにびっくりしたし。本当に今の最先端技術っていうのはすごいなと思いましたね」と驚きを口にした。

一方で、日常生活ではAIを積極的に使っているわけではないという中村。「僕なんか、そういうAIについてあまり詳しくはわからないんですけど」と率直に話しながら、「これだったらなんか僕もAIでもよかったかな。今の技術だったらもう全部AIでできるんじゃないかなと思います」と冗談を交えて会場を沸かせた。

話題が歌舞伎に及ぶと、中村は「今のものを守りつつ、新しいこと、革新を追求するというのが中村獅童の姿でもあり、今後もやっぱり若い人の心にも届くようなものを作っていくっていうのが、私自身の生き方かなというふうに思ってますね」「古くからのお客様を大切に、そして未来へのお客様を育てる。育てるなんていうと偉そうですけど、そんな気持ちで歌舞伎役者やってますね」と、次世代へ歌舞伎をつないでいく思いも語った。

この日、54歳の誕生日を迎えた中村には、会場でサプライズのお祝いも。「54歳になっちゃった、今日で」と笑顔を見せ、自身の年齢について「少年の頃から気持ちが変わってないというか、どこかそういうものがないと、役者みたいな仕事ってダメだと思うんですけど」と語った。

一方、30歳の頃と同じような立ち回りをすると「『あ、こんな息切れしてたっけな』って思うことはある」と年齢による変化も明かし、「なるべくそれをお客様にはわからないように、日頃から多少なりとも鍛えたりとかして、いつ何でも応えられるような体作りっていうのは心がけてます」と役者としての身体づくりについても語った。

普段から水分補給を大切にしており、歌舞伎では演目によって激しい立ち回りもあることから、「そういった演目の時には2リットル以上水を飲む」と中村。サウナも好きだといい、「なるべく喉が渇く前に水分をたくさん取ることを心がけている」と日頃の習慣を明かした。

そして54歳を迎えた今について、中村は「今が一番楽しい。60歳になっても、60歳が一番楽しいと言っていたい」と笑顔。伝統を大切にしながら新たな表現にも向き合い続ける中村らしい言葉で、これからへの思いを語った。