「K-1 WORLD MAX 2026」が9月12日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催され、朝久泰央がアラッサン・カマラとの激闘を3-0の判定で制し、スーパー・ライト級王座初防衛に成功した。試合後、勝利の喜び以上に口にしたのは、“ブラザー”と呼ぶカマラへの思い。そして、70kgでも戦える可能性に手応えを示した。 試合は、序盤から互いにパンチと蹴りを交錯させる激しい展開に。朝久はラウンドを重ねるごとに攻勢を強め、3Rには前蹴りやハイキック、ローキックなどでカマラを追い込む。KOには届かなかったものの、30-29、30-28、30-29の3-0の判定勝利。王座初防衛に成功した。 しかし試合後、朝久の口から出たのは、勝利の喜びだけではなかった。「リング上で話した通り、勝った、その勝利の喜びはあるんですけど、(試合前から交流を重ねてきたカマラだけに)“ブラザーを傷つけた”ような気持ちがあります」と振り返る。「試合が終わった後もカマラを見ていると、なんか悲しい気持ちになっちゃって。嬉しいというより、ホッとしたというか、悲しいというか、そんな気持ちでいっぱいです」 一方、リング上ではその友情を振り切るかのように、真っ向からカマラと打ち合った。「殴り合いだけは避けた方がいいかなと思っていたんですけど、1ラウンドにパンチをもらって、『めっちゃパンチ力あるな』と思いました。でも途中から、『あ、意外と勝てるな』と思ったので、ちょっとノーガードにした瞬間もありましたし、『殴り合いやってやろうじゃないか』という気持ちになりましたね」 そこには、朝久が今回の一戦で見せたかった“強さ”があった。「技術に走った、『この方法がすごい』みたいなものがキックボクシング界に多い中で、もうちょっと野性的な強さを見せたいなと思っていました。殴り合いだったり、蹴り合いだったり、もうちょっと野性的にいきたいなと」「カマラを相手にうまく点取りゲームをして、隙を突いてボコッと倒して、『はい、勝ちました』というより、殴り合いで勝つことに、この戦いの意味があると思った部分もあったので。極力、殴り合いをしたいというか、ちょっと自分の意欲が出てしまった」と振り返った。 次ページでは、朝久が語った70kgへの手応え、そしてカマラとの試合後のやり取りとは ページ: 1 2