映画『免許返納!?』の大ヒット御礼舞台挨拶が6月30日、東京・新宿バルト9で開催され、主演の舘ひろし、南野陽子、主題歌を担当したTHE ALFEEの高見沢俊彦が登壇。19日の公開から観客動員31万人、興行収入4億円突破への感謝を伝えるとともに、話題のデュエットシーンの舞台裏や主題歌誕生秘話、人生の転機となった恩人や作品との出会いなど、笑いと感動に包まれた貴重なトークを繰り広げた。

映画『免許返納!?』は、6月29日までに観客動員31万人、興行収入4億円を突破。この好スタートへの感謝を込め、大ヒット御礼舞台挨拶には主演の舘ひろし、南野陽子、そして37年ぶりに実写邦画の主題歌を担当した高見沢俊彦が登壇した。

自身の楽曲「泣かないで」が流れる中で登場した舘は、「こっぱずかしいです」と照れ笑い。

南野も役作りについて、「自分のファンの方の表情を思い浮かべながら演じました。もし自分の好きなスターが突然お店に来たら、どんな顔になるんだろう、と考えました」と明かした。

さらに、劇中の印象的なセリフ「だって映画でしょ!」については、「私も(スケバン刑事で)鉄仮面を被ってデビューしたのですが、『どうやって顔を洗うの?』とよく聞かれたんです。だから、この『だって映画でしょ!』というセリフにはすぐ感情移入できました」と振り返り、会場を笑わせた。

続いて、主題歌「Crossroad -愛の免許返納-」を手掛けた高見沢俊彦が同曲に乗せて登場すると、会場からは大きな歓声が上がった。

高見沢は、主題歌のオファーを受けた時期が、ちょうど自身の「免許更新」のタイミングだったことを明かし、冒頭から会場を盛り上げる。「映画の内容は一切秘密という状態で、伝えられたのはタイトル、舘ひろし主演、コメディという3つだけ。そこから作ってほしいと言われました」と制作秘話を披露すると、客席からは「ええー!」と驚きの声が上がった。

さらに、曲は、舘のイメージを意識し、イントロから作ったことを明かした。映画『免許返納』は、ツアー先の新潟の映画館で鑑賞し、「今季最高の映画でしたね。舘さんがあんなにひっくり返っちゃっていいんですか(笑)」と絶賛し、更に会場を沸かせた。

また、主題歌のタイトル「Crossroad(交差・岐路)」にちなみ、「これまでの人生で大切な選択を迫られた時、背中を押してくれた人や物はありますか」という質問が3人に投げかけられた。

舘は、「3つあります」と切り出し、『西部警察』で渡哲也さんと出会えたこと、『あぶない刑事』で恭サマ(柴田恭兵)と出会えたこと、そして『パパと娘』という作品に挑戦する勇気を持てたことを挙げた。その中でも「一番大きいのは渡さんですね」と語り、自身が25歳の頃、恩人・渡哲也から掛けられた「ひろし、お前には華がある」という言葉を支えに、ここまで俳優人生を歩んできたと振り返った。

一方、南野は、自身の転機について「高校生の頃にテレビで『ウエスト・サイド・ストーリー』を観て、登場人物のマリアに自分を重ね、『私も東京へ行こう』と決意しました」と、上京を決意した当時のエピソードを明かした。

高見沢には人生の分岐点が二つあったという。一つは1971年、高校2年生の時に日本武道館で観たLed Zeppelinのライブだった。「灰色だった高校生活が、『移民の歌』を聴いて一気に色づいた。だから今、こんな髪になりました」とユーモアたっぷりに語り、またしても会場が大きな笑いに包まれた。

もう一つは、デビュー後なかなか芽が出なかった頃、吉田拓郎さんから掛けられた言葉だった。「お前たちは絶対売れるから続けろ。絶対売れるから。音楽以外でって言われました」と意外なエピソードを披露すると、会場は再び笑いに包まれた。一方で、その言葉が後の活動を後押ししてくれたことも振り返り、長年第一線で活躍し続ける理由の一端を感じさせた。

トーク全体を通して、高見沢の軽快な掛け合いに舘や南野も笑顔で応じ、絶妙なテンポで会話が展開。そのたびに客席からは大きな笑いと拍手が沸き起こり、長年第一線で活躍してきた三人だからこそ生まれる空気感が会場を包んだ。

会場には、それぞれの時代をともに歩んできたであろうファンの姿も多く見られた。青春時代を彩った作品や音楽、そして当時の思い出が語られるたび、温かな拍手や歓声が自然と湧き上がる。スクリーンの中だけでなく、舞台上でも変わらぬ存在感を放つ三人の姿に、客席は何度も笑い、大きくうなずき、懐かしさに浸っていた。世代を超えて愛されるスターたちの魅力を改めて感じさせる、大ヒット御礼にふさわしい舞台挨拶となった。映画『免許返納!?』の快進撃は、まだまだ続きそうだ。