広瀬アリス主演映画『沖晴くんの涙を殺して』が2026年10月2日に全国公開されることが決定した。原作は『転職の魔王様』シリーズなどで知られる額賀澪の同名小説。余命1年を宣告された女性教師と、「喜び」以外の感情を失った高校生の出会いを描く感動作で、広瀬演じる主人公の物悲しい表情が印象的な新場面写真とコメントも公開された。 ©2026額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会 主演を務めるのは広瀬アリス。映画単独主演は2018年公開の『巫女っちゃけん。』以来、約8年ぶりとなる。広瀬が演じるのは、余命1年を宣告され故郷へ戻ってきた音楽教師・踊場京香。そこで、「喜び」以外の感情を失った高校生・沖晴と出会い、限りある命を抱える者同士として心を通わせながら、それぞれの人生に新たな意味を見出していく。 広瀬は本作について、「“生きる”という事に直面した京香と沖晴くんの人間物語だと思っています。京香を演じていくと、自然と自分の弱いところも愛そう、そんな優しい気持ちになれました」とコメントを寄せる。 監督を務めるのは矢崎仁司。『風たちの午後』でデビュー後、『三月のライオン』がベルリン国際映画祭フォーラム部門に招待されるなど国内外で高い評価を獲得。近年も『ストロベリーショートケイクス』『無伴奏』『さくら』『早乙女カナコの場合は』などを手掛け、人間の感情や生と死を繊細に描く映像作家として知られている。 ストーリー 末期の乳がんを患い余命1年を宣告され、治療しないことを選択し故郷の瀬戸内海の島に戻ってきた音楽教師の踊場京香(広瀬アリス)。祖母の営むカフェを手伝いながら、母校の合唱部の指導をすることになり、そこでいつも笑顔を絶やさない不思議な高校生・志津川沖晴と出会う。ある時京香は彼が津波で家族を亡くしたことを知るが、笑いながらそのことを話す沖晴に京香はなぜ笑うのか聞くと、彼は津波に流されたときに喜び以外の感情「嫌悪・怒り・哀しみ・恐れ」を失い、何も感じないのだと答える。ところが、ある事件をきっかけに失われた感情の1つがうっすらと顔を出し始め、余命わずかな京香と、感情を失った沖晴の、感情を取り戻す不思議な日常が始まる。 原作者:額賀 澪(ぬかが・みお) コメント全文 自分がこれまで書いてきた作品の中でも、『沖晴くんの涙を殺して』は特に思い入れの強い作品です。刊行直後に映画化の打診をいただき、長い時間をかけて完成したことをとても嬉しく思います。スタッフ・キャストの皆様をはじめ、多くの方が全力で作品に寄り添ってくださいました。 「ネガティブな感情などなければどれほど楽に生きられるだろう」と思うことも多い日々の中で、怒りや悲しみや不安を感じるからこそ噛み締められる幸せがある。映画の中の京香や沖晴が、原作者である私にも改めて教えてくれました。 額賀 澪プロフィール 1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。2015年に『屋上のウインドノーツ』で第22回松本清張賞を、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。16年、『タスキメシ』が第62回青少年読書感想文全国コンクール高等学校部門課題図書に。23年、「転職の魔王様」シリーズがテレビドラマ化。その他の著書に『風に恋う』『沖晴くんの涙を殺して』『天才望遠鏡』など。