フィンテック企業に勤務する会社員の相良佳那さんは、ミス・ユニバース・ジャパン、ミス・アース・ジャパンなど数々のコンテストに挑戦してきた。ご縁があり、2023年にイタリア発のミス・プログレスというコンテストの世界大会に日本代表として出場を果たされました。BPMは相良さんが歩んだミスコンへの挑戦の日々について伺いました。

―相良さんについてお聞かせください。

私を一言で表すと「まっすぐな努力家」です。私が思う自身の魅力は、笑顔、コミュニケーション能力、そして英語力です。現在は、フィンテック企業で会社員として勤務し、休日にはピアノや弾き語りを楽しんでいます!

―今まで出場されたミスコンへの挑戦の動機をお聞かせください。

私がミスコンテストへの挑戦を決意したのは、幼いころに見たコンテストを特集した番組に憧れたことがきっかけです。日本代表を目指し、切磋琢磨する女性の姿に興味を持ちました。私も新しい経験を積むことで成長したいと思いました。私が挑戦したそれぞれのコンテストは自己表現の場として理想的だと感じました。

お写真:相良さんご提供

―数あるミスコンの中から、それぞれのコンテストをなぜ選ばれましたか?

私が出場したコンテストに共通していたのが、外見だけでなく知性や内面を重視していた点です。日本代表に選出されると社会貢献や国際的な活躍が期待できました。そのような大会を選んで応募をしました。もともと海外に興味があり、日本と海外をつなぐ架け橋として日本女性を代表するオピニオンリーダーとして発信したいとも考えていました。

―大会に向け準備したことをお聞かせください!

まずは、食生活の見直しです。コロナ禍でミスコンに挑戦しはじめ、外食の機会も減ったので自炊生活を徹底しました。手作りのヘルシーなドレッシングはサラダを美味しくする一品です。結果、7キロも痩せることができました。また、日ごろから自宅で筋トレは行っていたのですが、大会に向け週に1度はパーソナルジムに通うなど運動の習慣も変化しました。スピーチは学生時代から得意だったので自分にしか伝えられないメッセージを組み込むなどスムーズに準備ができましたが、ウォーキングはミスコンに挑戦するまでは足を踏み入れたことのない分野でしたので、スタジオを借りて自主練習をがんばりました。

相良さん特製のヘルシーなドレッシング お写真: 相良さんご提供

―ミスコンでの思い出深いエピソードをお聞かせください。

思い出は数え切れないほどありますが「助け合いの精神」は思い出に残っています。例えば、冒頭でダンスを披露するなどの「オープニングアクト」では、振り付け通りに踊るだけでなく周りに合わせ動きを合わせるなど、舞台を作り上げるために皆でたくさん練習をしました。

―BPM編集長西田は、ミス・アースをはじめ多くのコンテストにSDGsの講義を行ってきました。相良さんにも講義をさせて頂いたことがございましたね。ミスコンを通して相良さんのSDGsに関する活動をお聞かせください。

各コンテストの活動の一環として、街頭や川のごみ拾いをしました。また、シルバーリボンジャパンのイベントブースのお手伝いも致しました。

ミス・アース・ジャパンでの清掃活動 お写真:相良さんご提供
シルバーリボンのイベントブースにて お写真:相良さんご提供

―日本での大会を通してご自身が成長されたことは?

考え方がポジティブになりました。うまくいかない時には、どのように挽回すればよいかを考えられるようになったと思います。以前は、うまくいかないことがあると後ろ向きになってしまうこともありました。複数のミスコンを経験し、肯定的に物事を考えられるようになりました。

―ミスコンで困難な場面はありましたか?

自身を向上させるには多くの努力が必要でした。ウォーキングでは歩くことで自分を表現することが特に難しかったです。部活動のような厳しいトレーニングもあり、瞬時に指示を理解したり、周りに伝えたりと、全体の雰囲気を見ながら対応することが大変だと感じることもありました。また、平日は会社員として勤務しているので、週末のトレーニングなど仕事とミスコンの両立がなかなか大変でした。

ミス・プログレス世界大会での1枚 お写真:相良さんご提供

ー昨年(2023年)、世界20カ国からミスが集まる世界大会に出場された相良さんですが、日本と世界のミスコンの違いをお聞かせください。

大会の規模やコミュニケーションのスタイルが違いました。日本の大会は、当然のことながら関わる人たちと日本語でコミュニケーションをとっていましたが、ミス・プログレスでは英語・スペイン語・イタリア語の3か国語が飛び交い、フィーリングやジェスチャーで理解し合える場面もありましたが、通訳を介して会話をすることなども多くありました。

また、挨拶の仕方がハグやビズ(左右の頬を交互にすり合わせて口でチュッと言う)だったり、日本と比べて、初対面の人に対しての距離の近さをとても感じました。

ミス・プログレス世界大会での1枚 お写真:相良さんご提供

ーほかのミスと過ごした世界大会での印象深いエピソードをお聞かせください。

はじめての世界大会に一人で参加し、ワクワクする気持ちと同時にとても緊張したことを覚えています。ただ、各国の代表がとてもフレンドリーで優しく、すぐに打ち解けることができました。各国のナショナルディレクターとも仲良くなり、舞台裏のサポートなど気にかけてもらうなど、とても心強かったです。自分も周りに困っている人がいたら助けられる人になりたいと思いました。

ミス・プログレス世界大会での1枚 お写真:相良さんご提供

ミス・プログレス世界大会での1枚 お写真:相良さんご提供

―将来のビジョン

日本の文化や歴史について発信を行うスピーカーになりたいです。日本のフォロワーだけでなく、世界に日本の各地の魅力を知っていただきたいです。そして、今、悩みや不安を抱えている人々にとって、自身が光のような存在であることを目標にしたいです。

―これからミスコンに挑戦したいと考えているみなさんにメッセージをお願いします。

日本は組織になじむことを優先的に考えがちな社会だと思います。ですが、自信を持つためには個性を大切にすることが大事だと気付かされました。仕事や学校生活に一生懸命になりすぎると、組織の一員としてのアイデンティティが強くなりがちだと私は思うのですが、自分にしかない要素や魅力をもっと研究して知ってほしいと思います。

ミス・プログレス世界大会での1枚 お写真:相良さんご提供

幼いころに憧れたミスコンへの挑戦は、相良さんにとって自己成長と夢へ一歩であり、多くの人々に勇気とインスピレーションを与えてくれるでしょう。相良さん、素敵なお話をお聞かせ頂きありがとうございました。今後の活躍も応援しております!