現在世界で累計10万人以上の感染者数となっている新型コロナウィルス。昨年12月に中国湖北省武漢市で初の感染が報告されてから、わずか3か月で世界100か国へと感染が広がっている。中東のエアラインにて客室乗務員として世界150都市以上を飛び回る、初代BPMレポーターでミス・ワールド日本大会BWP賞を受賞した大島瑠理子(おおしま・るりこ)が、今世界中が懸念するコロナ事情をレポートします!(BPM編集部)

シンガポールの新型コロナ事情

マーライオンとシンガポールの美しい夜景 Photo By Joshua Ang 撮影:ジョシュア・アン

2月のフライトは、今までのシンガポール線とは違っていました。体温測定が徹底していて、降機した際の体温検査はもちろんのこと、ホテルでのチェックイン時も客室乗務員一人一人に対してしっかりと体温測定が行われました。また、入国審査時の時には、二週間以内に中国本土、韓国への渡航歴があるかを聞かれました。現地の自由時間にはビジュアルアート施設(National Gallery)に入館したのですが、その際に名前、パスポート番号、連絡先、中国への渡航歴等を携帯から登録、もしくはカウンターでの記入が求められました。シンガポールにある韓国エステを予約する際に、シンガポールに住んでいない日本国籍であることを伝えると、受け入れられないと断られる場面もありましたが、ドバイ在住且つここ二週間は日本に入国していない旨を伝えると対応してもらうことが出来ました。町のエステでさえ、コロナウィルス感染者が万が一出た場合に備えて、名前と連絡先を記入したことには驚きました。しかし同時に、シンガポールでのマスク着用率は低いように感じました。

アフリカ大陸 ナイジェリアのアブジャでは?

ナイジェリアのアブジャのホテルでルームサービスを頼むBPMレポーターで世界のベストエアラインにてCAとして世界150都市を飛び回る大島瑠理子。その手には、ニュージャージーフライトで購入したハンドサニタイザーが! 撮影:大島瑠理子

先ほどまで滞在していたナイジェリアのアブジャへ入国の際にも、一人一人への体温測定がありました。シンガポール入国の時よりも体温測定の場所に辿り着くまでにだいぶ時間がかかりました。アフリカ大陸ナイジェリアでは、二週間以内に、中国、韓国、イランの3か国への渡航歴を聞かれました。空港でマスクを着けている人はちらほらいましたが、ナイジェリア人に聞いてみたところあまり危機感もなく普通にしているとのことでした。ただ、私の勤める航空会社の滞在先である高級なホテルなどでは徹底しているようで、ホテルのエントランスでの体温検査に加え、サニタイザーも至る所に用意されてありました。

ホテルのエントランスでハンドサニタイザーを使用した後の現地女性 撮影:大島瑠理子

クウェートへの小旅行は断念!日本国籍が原因!

日本国籍を理由にクウェートに入国できないことがわかった ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田

休日に近隣のクウェートに旅行に行こうとしたのですが、飛行機に乗る直前のゲートで、日本国籍ということで一度止められました。地上係員と共にネットで調べた所、旅行当日(2月末)から、日本かシンガポールに二週間以内に渡航歴のある者は入国禁止となったため、飛行機に乗ることができませんでした。ドバイからの出国検査を取り消し、自宅に戻る羽目となりました。クウェートに着いてからではなく、ドバイで気付けたことがせめてもの救いです。

日本のパスポートは世界最強なので、いつもは便利で入国審査等引っかかることは滅多にありませんが、新型コロナウィルスが落ち着くまでは、目的地の情報をしっかり確認してくださいね。また世界からレポートします!

BPM初代レポーター・ミス・ワールドBWP賞受賞大島瑠理子インタビュー記事はコチラ

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