映画『死神バーバー』公開記念舞台挨拶が6月27日、東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われ、主演の桜井日奈子、日穏、いまおかしんじ監督が登壇した。岡部大からのサプライズメッセージに会場は笑いに包まれ、桜井と日穏の息の合った軽快な掛け合いも披露。最後は桜井が作品に込めた真摯な思いを語り、温かな拍手に包まれてイベントは幕を閉じた。 6月26日に公開された映画『死神バーバー』の反響について聞かれると、桜井日奈子は「エゴサするんですが、とても温かい感想が届いていたり、日穏君のビジュがいいとか。これからどんどん感想が寄せられていくのかなと思うので、チェックします」と笑顔を見せた。 日穏は「朝、池袋で舞台挨拶をしてきたんですが、リアルな友達が来てくれたり、別の日に友達同士でいつ観に行けるか予定を合わせてくれていたりして、温かい友人に囲まれているなと嬉しさを感じます」と語った。 イベント中盤には、死神・クロダ役の岡部大からサプライズのビデオメッセージが寄せられた。岡部は役作りについて、いまおかしんじ監督から「死神だからずっと揺れ続けてみよう」と指導を受け、忠実に揺れ続けながら演じていたところ、ほかの死神役と一緒になった場面で「揺れていたのは自分だけだった」と明かし、会場を大いに盛り上げた。 突然のメッセージに日穏は「めちゃくちゃびっくりしました」と驚きの表情。さらに「中学生の時にアパレルショップで岡部さんにお会いして、声をかけさせてもらって一緒に写真を撮っていただいたことがありました。今回共演することになって、その時の写真を岡部さんに見せたら『おおおっ!』ってなって。“あの時の目力が強い子ね”と言ってくださったんですけど、絶対に覚えていなかったと思います(笑)」と、岡部との意外な縁を振り返った。 また、劇中にたびたび登場する「バカ」という言葉にちなみ、愛おしいと感じたキャラクターについて聞かれると、桜井は「コンプライアンスが厳しくなっている時代に、“バカ”という言葉はあまり使わなくなってきていると思うんですけど、クロダに思いきり『バーカ!』と言った時は、むちゃくちゃ気持ちよかったです」と笑顔で明かした。 いまおか監督は「“バカ”という言葉は、脚本の段階からひとつの起点になっています」と説明。さらに、カラオケのシーンで歌われる細川たかしの「心のこり」にも触れ、「私バカよね おバカさんよね」という歌詞も含めて、本作のこだわりの一つであることを語った。 最後の挨拶で桜井は「世の中に多くの作品があふれていて、スマホ1台あれば何でも観られる時代に、この作品を観るために劇場へ足を運んでくださったことに本当に感謝しています。この出会いは奇跡だと思います」と感謝を伝えた。 続けて、「人生は本来、奇跡の連続なんだと思います。でも、忙しい日常の中で、そういう大切なことを忘れがちです。この映画を観て、皆さんも登場人物たちのように、最後の時間を誰と過ごしたいか、どんなことを伝えたいかを考えたのではないかと思います。自分にとって大切な人に、どういう気持ちでいるのか。そういう忘れてしまいがちなものと向き合わせてくれる作品だと意識して演じました」と、作品に込めた思いを真摯に語った。 日穏は「この映画は、何度観てもいろいろな感情が訪れる素敵な作品です。ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです」と呼びかけた。 3人それぞれの作品への思いが感じられた舞台挨拶。岡部のサプライズメッセージに驚きながらも、桜井と日穏が次々とエピソードを重ねていくやり取りには、会場から笑いが起きた。降壇時には、日穏がさりげなく客席に手を振る場面もあり、会場からは大きな歓声が上がっていた。