6月16日、都内でMBSドラマ特区『エミリとマリア』先行上映会&トークイベントが開催され、主演の松本まりか、高橋メアリージュン、脚本・監督を務めた根本宗子が登壇した。互いへの深い信頼と敬意から生まれた本作。息つく暇もないほどの軽快な掛け合いと、心に響く言葉の数々で、会場は温かな一体感に包まれた。 上映終了後、松本まりかと高橋メアリージュンが劇中で着用していた衣装のまま登場すると、会場からは大きな歓声が沸き起こった。ドラマの余韻が色濃く残る中で始まったトークイベント。先ほどまでスクリーンの中で会話を繰り広げていたエミリとマリアが、そのまま現実の世界へ飛び出してきたかのような幕開けとなった。 本作は、30代女性2人の日常や葛藤、人生観を会話を通じて描いていくドラマ。トーク冒頭では、脚本・監督を務めた根本宗子が作品づくりについて語った。根本は、本作の企画を受けた際、真っ先に松本と高橋の名前を思い浮かべたという。さらに、「お二人が実際に話している時のテンポや空気感が本当に魅力的だった」と振り返り、「その魅力を作品に反映させたかった」と明かした。 実際にイベント中の掛け合いも軽快そのもの。前作『夫の家庭を壊すまで』では恋敵として共演した松本と高橋だが、今回は親友役。高橋は松本について「コメディのまりかさんが大好き」と語り、松本も「信頼を超えて安心感だった」と撮影を振り返った。互いを称賛する言葉が自然に飛び交い、そこには長年の友人同士のような空気が流れていた。さらに二人は、根本監督への尊敬も隠さない。松本は「いつか絶対にご一緒したいと思っていた」と語り、高橋も「根本さんなら絶対に面白い作品になると思った」と出演を決めた理由を明かした。一方の根本も、「お二人が引き受けてくださった時は本当にうれしかった」と語る。 イベントを通して印象的だったのは、誰か一人が中心になるのではなく、三者が互いを認め合い、信頼し合っていることだった。その関係性は作品そのものにも色濃く反映されているように感じられた。トークでは作品の魅力のひとつでもあるファッションについても話題が及んだ。劇中で着用している衣装の話になると、松本と高橋はそれぞれお気に入りのコーディネートを紹介。ドラマの世界観を彩るファッションも本作の見どころのひとつであることが伝わってきた。さらにイベントコーナーでは、「JK時代にハマっていたもの」という質問も。松本は「青春」と答え、高校時代の淡い恋愛の思い出を披露。「今が人生で一番の青春の時期だと思っていた」と振り返りながら、当時のエピソードを語った。 一方、高橋は「アヴリル・ラヴィーン」と回答。高校時代を過ごしたアメリカでリアルタイムに音楽に触れた思い出を明かした。また、「自分のご機嫌の取り方」というテーマでは、松本が最近始めた家庭菜園について紹介。高橋は「海に入ったら何に怒っていたのか忘れていた」と語り、会場の笑いを誘った。 後半のお悩み相談コーナーでは、会場から選ばれた相談に対し、松本と高橋が自身の経験や考え方を交えながら回答。人生や仕事、人間関係についての悩みに対し、それぞれ異なる視点から言葉を紡いでいく。特に松本の回答に対して客席から追加の質問が飛ぶ場面もあり、予定された進行を超えて会場全体を巻き込む展開となった。ドラマのイベントでありながら、一人の悩みをきっかけに、その場にいた誰もが自分自身のこととして耳を傾けているような空気が生まれていた。第1話を見終えた直後だからこそ、そのやり取りはより作品の延長線上にも感じられる。 『エミリとマリア』は30代女性を主人公にした物語だが、イベントを見ていると、それは決して特定の世代だけのドラマではないことが分かる。仕事、恋愛、人間関係、将来への不安。誰もが一度は抱える感情を、テンポ良く、ときにユーモラスに、ときに鋭く言葉にしていく。そして何より印象に残ったのは、登壇した3人から感じられた相互の信頼だった。松本が根本を尊敬し、高橋が松本を信頼し、根本が二人を信頼して作品を書いた。 その積み重ねが、息つく暇もないほどの会話量とテンポの良さを生みながらも、不思議と温かさを失わない理由なのだろう。イベント中には、本作の膨大なセリフ量についても話題が及んだ。長いセリフと高速の掛け合いが続く作品だけに、登壇した3人からは「これってギネス級じゃない?」という声も飛び出し、会場は笑いに包まれた。 イベント終了後には、まるで長年付き合いのある友人たちの会話を聞き終えたような余韻が残った。松本まりか、高橋メアリージュン、根本宗子。互いへの信頼と敬意から生まれた『エミリとマリア』。心に響くマシンガントークが、この夏、多くの視聴者を魅了しそうだ。 「思ったこと、願ったことって叶うんですね」松本まりかが飛び込んだ根本宗子ワールド 松本まりか×高橋メアリージュンW主演『エミリとマリア』6月18日放送スタート