11⽉15⽇(土)、国⽴代々⽊競技場 第⼀体育館にて「K-1 WORLD MAX 2025」が開催された。第17試合メインイベントでは、K-1 WORLD MAX 2025 -70kgトーナメント・決勝戦が行われ、ジョナス・サルシチャ(ブラジル)がダリル・フェルドンク(オランダ)を破り、トーナメントを制した。

K-1 WORLD MAX 2025 -70kgトーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R

〇 ジョナス・サルシチャ(TF Team/CT Allan Popeye) VS ダリル・フェルドンク(Fight Team Ringer)

KO(1R /2分30秒)

準々決勝でオウヤン・フェン(中国)を3-0の判定で、準決勝でジョナサン・アイウル(サモア)に1R KOで決勝に駒を進めたジョナス・サルシチャ(ブラジル)は、同じく準々決勝でアルフォセヌー・カマラ(セネガル)を延長1R判定で、準決勝でストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)を3R KOで下して決勝進出を決めたダリル・フェルドンク(オランダ)と対戦。サルシチャが長く険しい激戦トーナメントを制した。

1R、サルシチャは飛びヒザ蹴りや左フック、ヒザ蹴りなど多彩な攻撃で圧力をかけると、右パンチの連打から三日月蹴りをボディに突き刺しダウンを奪取。立ち上がったフェルドンクにも再び強烈な三日月蹴りを放ち、KO勝利でトーナメントを制した。

サルシチャは「優勝することが、小さい頃からの夢でした。長く王者でいられるよう、これからも頑張ります。本当に嬉しいです。ブラジルのみなさん、そして日本にいるブラジルの方々からの応援を受け、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。次は、オウヤンのベルトを奪いにいきたい」と次なる目標を口にした。

K-1プロデューサーの須藤元気氏は試合後、「サルシチャ選手の、70kgで191cmって、なかなか懐に入ることが難しいんだなと思いましたし、セーム・シュルト(オランダ)を思い出しましたね。サルチャ選手がクレバーだなと思ったのは、準決勝で一気に畳み込んで勝利し体力を温存したところですね。フェルドンク選手が近い距離での打ち合いが強いことを分かっていたので、前蹴りなどで距離をとったり、巧妙な駆け引きが観られた試合だった。また、フェルドンク選手は準決勝で、鼻が骨折して、頭も負傷している状態にもかかわらず、決勝のリングに上がる姿をみて、ここまでタフな選手が今までいたかなと思わせてくれるくらい頑張った選手なので、 『元気賞』をあげたいな」と振り返った。