10月22日、都内にて「ミス・ワールド・ジャパン 2025」日本大会が開催され、俳優の川名祐衣さん(24)が日本代表に選ばれた。33名のファイナリストの想いを胸に、「愛と優しさ、そして責任をもって世界大会に挑戦したい」と力強く語った。

自身が掲げるBeauty with a purpose の象徴としてみんなに配ったミサンガを披露する川名さん

自分の名前が呼ばれたときは「目の前がキラキラした!」

ミス・ワールド日本代表として自分の名前が呼ばれた瞬間の率直な感想を問われると、「目の前がキラキラと輝いて、まるで夢のようで信じられない瞬間でした。同時に、肩の荷が下りたような安堵感と、日本代表としての新たな責任の重さを感じました」と語った。

大会を通して自身が成長したと感じる点については、「ファイナリストの仲間たちの優しさや愛の深さ、そしてブレない軸に多くの刺激を受けました。その中で、自分の感性がより磨かれたと感じています」と振り返る。

特に印象に残っている審査項目は「Beauty with a Purpose」のプレゼンテーション審査だという。「私はミサンガを作ってみんなに配るという活動を行いましたが、他のファイナリストの中には、日本だけでなく世界に向けた社会的課題に取り組む方もいて、とても勉強になりました」と語った。

ミス・ワールド日本代表の先輩・田中道子さんにお話をうかがってみたい

憧れの存在を尋ねられると、「事務所の先輩である上戸彩さんや武井咲さんのように、強くてかっこよく、美しい女優になりたいです」と笑顔で語った。

また、今後挑戦してみたい役柄については、「刑事ものやヒロイン役にも興味があります。24歳ですが、制服を着る役にも挑戦してみたいです」と意欲をのぞかせた。

さらに、同じく事務所の先輩であり、ミス・ワールド日本代表の先輩でもある田中道子さんの名前も挙げ、「まだお会いしたことはありませんが、代表としての心構えや世界大会に向けての準備について、ぜひお話を伺ってみたいです」と語った。

ミス・ワールド・日本代表として「やりきる覚悟」があると力強いスピーチが印象的だった川名さん

「私にとって“美しさ”とは、単なる見た目のことではなく、誰かに差し出す手の温かさにあります。見た目の美しさは一瞬かもしれませんが、その温かさは日々の積み重ねによって生まれるものです。

今ここにいる皆さんが“美しい”と感じる心を持っているからこそ、私は“美しくあること”を選びます。だからこそ、日本から世界へ、希望の連鎖を広げていきたいのです。

能登でのボランティア活動では、一軒一軒を訪ね歩く“ローラー訪問”を通して、現場の温度、人々の想いに直接触れました。その声のひとつひとつが、私の毎日をもう一度見つめ直させてくれました。

“美しさ”を行動に変えていく。 私は、今それを確信しています。」

「私がミス・ワールド・ジャパンに挑む理由は明確です。個人の声では届きにくい想いも、この舞台からなら日本へ、そして世界へ、確かに届けられると信じているからです。

私は、俳優として“物語を多くの心に届ける声”、被災地へ通い続ける“足”、そして仲間を信じて前を向く“心”を持っています。だからこそ、ステージの光と現場のリアルとの間に、橋を架けることができるのです。

日本代表に選ばれた瞬間から、新たな挑戦が始まります。世界で学び、愛をもって日本へ還元し続けていきます。“選ばれる覚悟”ではなく、“選ばれたその瞬間からやりきる覚悟”をもって、私はここに立っています。」

このスピーチからは、美しさの中にある芯の強さ、そしてどんな状況でもやり遂げようとする信念が鮮やかに伝わってくる。世界のミスたちと堂々と、そして楽しみながら学び合う川名さんの姿が目に浮かぶ。