現役の内閣総理大臣として初の受賞者となった石破茂首相。裸眼視力は良好だという第102代総理が、なぜメガネを掛けるようになったのかに言及した。さらに「威圧感は不要。この人の話なら聞いてみようと思ってもらえることが大事」と語り、政治家としての真摯なメッセージで締めくくった。

「国会議員40年、総理大臣1年。表彰状を“あげる”ことはあっても“もらう”ことはなかった。人生やっていると、たまには良いことがあるんだな」と柔らかな笑みを見せて始まった石破首相のスピーチ。

「私はそう目が悪いほうではなくて、裸眼視力で大抵は1.2と1.0。運転も裸眼でできます。だからこれまでメガネは掛けてこなかったのですが・・」と前置きを述べてメガネを掛ける理由を語った。

「3回目の自民党総裁選のときに『顔が怖い』とよく言われていて、少しでも柔らかく見えるよう工夫をしたらどうか、とアドバイスを受けました。そこでメガネを掛けてみたら、表情が柔らかくなると言われることがあり、そこから掛け始めました」とメガネの理由を明かした。

乱視用レンズを使ったこともあったが「目のレンズそのものを入れ替えたので今は必要なくなりました」と続け、「今はテレビや写真に写るときの(自分の顔の)怖さを減らすために掛けています。掛けると、今日の眼鏡は良かったねと連絡をもらうこともあります」と語った。

「威圧感や重圧感が少しでもなくなればいいなと思います。それらがなくても『この人が言うなら信じてみようかな』と思ってもらえるのは大事なことであり、それが政治家の仕事なのであって、その場だけウケれば良いとかという話ではありません。そういう意味でメガネは、少し和らいだ雰囲気と真剣さを伝えてくれる、ありがたいアイテムだなと思っています」最後に、「またみなさま方と一緒に、メガネが素敵な人生をつくることができるように、これからも一緒に歩ませていただければ、ありがたいと思います」と締めた。

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