直近のドラマ『愛の、がっこう。』では「チワワ先生」こと小川愛実先生を好演した木村文乃。「日本メガネベストドレッサー賞2025」受賞式に登壇すると、その柔らかな笑顔と凛とした佇まいに会場が魅了された。メガネを人生の相棒と語る彼女が明かした秘話の数々は、役者としての深み、そしてひとりの女性としての素顔を映し出していた。 「このような華やかな賞をいただき、心より感謝申し上げます。身に余る選考理由に恐縮しながらも、こうして登壇できたことを光栄に思います」と挨拶を切り出した木村文乃さん。 「私は中学1年生から眼鏡ユーザーでして、幸いにもお芝居の中で眼鏡を掛けさせていただくことも多くありました。『変身インタビュアーの憂鬱』という作品では、リアルに度の入ったとても分厚い眼鏡を作っていただき、それを掛けて役に挑みました」と振り返った。 「眼鏡は私にとって相棒のような存在。改めて、眼鏡は人に寄り添い、あらゆる年代のニーズに応え、そして個性を与えてくれるものだと実感しています」と、自身の体験を交えながら語った。 また、ドラマ『愛の、がっこう。』で「チワワ先生」として親しまれた役柄についても触れ、「その役は眼鏡なくして成り立たなかったと思います。作中で数回眼鏡を外すシーンがあったのですが、そこに居るのは愛実なのに、愛実ではないと感じてしまうほどでした」と、眼鏡の存在感を強調。 最後に、「身近にあった眼鏡がきっかけで、このような素晴らしい賞をいただけたことに、心から感謝しています。これからも眼鏡と共に歩んでいきたいです」と受賞スピーチを結び、会場は温かい拍手に包まれた。 また、授賞式後の囲み取材で今日のファッションについて問われると、「眼鏡が映えるように全体をコーディネートしました」とにっこり。さらに、中学1年生で眼鏡を掛け始めたきっかけを聞かれると、「暗いところで本を読みすぎて視力が落ちてしまったんです」と明かし、「でも早めに眼鏡デビューしたことで、芝居にも生かせました」と笑顔を見せた。 「芝居内での(メガネを絡めた)お遊びもありました。例えば、ヘッドフォンを外すと同時に眼鏡も外れてしまう、そんな小ネタを入れてみたり。それが実際に作品で使われたりしたこともあります」とエピソードを披露。長年の広告出演経験にも触れ、「眼鏡は生活の一部です」と語った。 眼鏡の本数を聞かれると「数は分からないけれど、引き出しを開けるとたくさん並んでいます」と答えた木村さん。「ただ、それらは仕事が忙しくなる前に購入したものばかり。今日素敵な眼鏡をいただいたので、きれいにディスプレイして、日々掛け替える楽しさを味わいたいです」と目を輝かせた。 お気に入りの眼鏡については「中学生のときに買った紫のフレーム。金具に細工が施されていて、母との思い出が詰まった大切な一本で、今でも捨てられません」と笑顔で語った。さらに「眼鏡を掛けていると自信を持って話せる自分になれる」と自己分析。「眼鏡があるほうが私らしくいられるのだと思います」と付け加えた。 ドラマ『愛の、がっこう。』について質問が及ぶと、「眼鏡がなければ“チワワ先生”と呼んでもらえなかったかもしれないくらい、役と一体化していました」とコメント。撮影中は眼鏡を掛けたまま帰ろうとしてスタッフに止められたこともあったという。「心情の変化に合わせて眼鏡を外すかどうかという演出の話もありましたが、最後まで眼鏡と共に小川愛実を演じきれたことが嬉しかったです」と撮影秘話を明かした。 眼鏡と共に歩んできた自身の人生を丁寧に語り、役柄にも自然に溶け込ませてきた木村文乃さん。清潔感あふれる佇まいと、誠実に役へ向き合う姿勢は、眼鏡の魅力をさらに引き立てる。『眼鏡が似合う女優』として、これからも多くの人に愛され続けていくだろう。 豪華受賞者たちの言葉を一挙に読めるインタビュー記事はこちら! 「日本メガネベストドレッサー賞2025」石破茂首相・女優 木村文乃・経済学者 成田悠輔・VTuber 加賀美ハヤト!今年の受賞者を総まとめ