9月7日(日)、K-1 WORLD MAX 2025で行われたK-1女子アトム級タイトルマッチ。王者・松谷綺と挑戦者・末松晄による一戦は、2月9日以来、実に7か月ぶりの再戦となった。延長にもつれ込む激闘の末、接戦を制したのは王者・松谷。試合後には「今後は海外でも国内でも、チャンピオンベルトを持った強豪と戦い、このK-1のベルトの価値を高めていきたい」と次なる戦いへの意欲を語った。

「令和の白ギャル」ゆうちゃみが歌う『あなたに捧げる応援歌』が流れる中、チャンピオン松谷は静かな闘志を胸に秘めるようにリングイン。

9か月前の判定を巡る様々な声を払拭するため、並々ならぬ覚悟で臨んだ今回の再戦。序盤からパンチと蹴りの激しい応酬が繰り広げられ、両者の意地のぶつかり合いは最後の瞬間まで続いた。

1Rは、両者が軽快な動きを見せながら、末松はパンチを中心に攻め、松谷は蹴りで応酬する展開に。2Rに入ると、松谷の前蹴りが的確に末松をとらえる場面が増え、末松陣営からは檄が飛んだ。3Rも末松が積極的に手数を出し、前へ出る攻めの姿勢を貫いたが、本戦はドロー。勝負の行方は延長戦へと持ち越された。

延長R、残された最後の3分に向けて気合を入れ直した両者。互いの意地が激しくぶつかり合う展開となった。前に出ながらパンチを繰り出す末松に対し、松谷は本戦から続く蹴りと、多彩なパンチのコンビネーションで応戦。最後まで死力を尽くした激闘の末、判定2-1で松谷が勝利し、王座を防衛した。

試合後のインタビューでは、「素直に嬉しいです。末松選手、これ以上私の名前を出してくんなよ!」また、「今後は海外でも国内でもチャンピオンベルトを持った強豪と戦ってこのK-1のベルトの価値を高めていきたい。もっと強くなってリングに戻って来るのでよろしくお願いします」と力強く語った。