11月19日(水)、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が出演する木下グループの新CM第2弾制作発表会が、品川プリンスホテルにて開催された。 昨年に続くシリーズCMとなる今回は、子どもたちも撮影に参加し、会場ではそのメイキング映像が初公開。撮影の裏側やチームづくりの哲学、日本人選手やWBCへの思いなど、ここでしか聞けないエピソードをたっぷりと語った。

撮影現場を振り返って

木下グループとの1年ぶりとなる新CMについて、撮影時の様子を聞かれたロバーツ監督は、映像を振り返りながら、撮影に参加した子どもたちをはじめ、ディレクター、プロデューサー、そして木下グループのスタッフへの深い感謝を述べた。

「素晴らしいチームワークでした。みんなで一つの作品を作り上げる感覚が本当に心地よかった」と振り返りつつ、「昨年は少し真面目なトーンの撮影でしたが、今回は木下グループの社員のお子さんたちが参加してくれたことで、とても温かい雰囲気になり、楽しくて忘れられない思い出になりました」と笑顔で語った。

多様な個性が生み出す“チームの力”について

今回のCMテーマは「豊かな個性が集まったチームの力」。そのテーマにちなみ、選手と向き合う際に大切にしていることを問われたロバーツ監督は、迷いなくこう語った。

「監督として最も重要なのは、選手一人ひとりを“理解している”ということを伝えることです。」監督は、選手たちがそれぞれ異なる背景や性格を持っているからこそ、その違いがチームに深みと力をもたらすと強調。「多様な個性こそがチームを強くする。私の役割は、その個性に寄り添い、最大のパフォーマンスを引き出せる環境をつくることです」と語り、個を尊重したチームビルディングこそが強さの源であると力強く語った。

ロバーツ監督が語る『大谷翔平・山本由伸・佐々木朗希、そしてWBC』

山本由伸について。
「今年1年間を通して大きく飛躍しました。メジャー1年目となった昨年は、慎重な起用を意識していましたが、今年は“成長と挑戦のシーズン”として、よりアグレッシブに臨みました。シーズン序盤からワールドシリーズの終盤に至るまで、彼は本当に目覚ましい成長を見せてくれました。」

佐々木朗希について。
「非常に若く将来性のある投手です。来シーズンは、十分な休養を確保しながら、週1回の先発ローテーションを維持し、何より“健康で強靭に”投げ続けてほしい。先発として大きく期待しています。」

大谷翔平について。
「大谷選手がMVPを受賞したことは本当に素晴らしい。これで4度目のMVPです。投手としても打者としても圧倒的な活躍を見せ、見事なシーズンでした。受賞を知った直後に“おめでとう。誇りに思うよ”とメッセージを送りました。来年も期待していますし、再びワールドシリーズ優勝を狙いたいと思っています。また、彼は特別な存在で、上限を設定すべきでない選手。いつもこちらの想像を軽々と超えてくる。そして何より私は、『翔平には翔平らしくあってほしい』という思いが強い。」

WBCへの3選手の出場について問われると。
「長いシーズンを終えて、特に投手にとって休息はとても重要で、来季を考えると慎重に判断すべき点もあります。ただ、最終的な決断は選手自身が下すもの。我々は最大限のサポートをします。日本にとってもWBCは非常に重要であり、この3人が代表として必要とされる選手であることも理解しています。」

日本文化への深い敬意

ロバーツ監督は、日本人の母に育てられた自身のルーツについても言及し、「日本人は規律があり、我慢強く、相手を尊重する、そのマインドは、私自身を形作る大切な要素です。その価値観を理解しているからこそ、日本人選手3名とも強い信頼関係を築けているのだと思います」。

さらに、努力家で人を尊敬する姿勢を大切にする友人の木下グループCEO・木下直哉氏についても触れ、「価値観が通じ合う部分が多く、良い関係を築けている」と語った。

最後に、日本のファンに向けて「東京から始まった今シーズン。日本のファンに支えられ、序盤はケガや故障が多く苦しい時期もありましたが、チーム全員で戦い続け、乗り越えることができました。球場に足を運び、声援を送り続け、私たちと共に戦ってくれたファンの皆さんに心から感謝しています。」

そして、ロバーツ監督は力強くこう締めくった。

「Let’s bring another championship to Tokyo, to Japan and Los Angeles. Go Dodgers!」(東京、日本、そしてロサンゼルスに、もう一つチャンピオンシップを持ち帰ろう。ゴー・ドジャース!)