「栗山米菓 瀬戸しお 20周年なので 新CM発表会」に『瀬戸しお仮面』として6年ぶりに仮面ライダー風衣装を身にまとって登場した井桁弘恵。早稲田大学在学中に芸能の道に進むことを決め、モデルやドラマで活躍する彼女に迫る。休暇が取れたら行きたい場所、今後3年以内に挑戦したいこと、そして自身の人生観。笑顔の奥に秘めた信念とは──？ 「瀬戸しお仮面」撮影を振り返って ― なかなかキャラクターの濃い「瀬戸しお仮面」ですが、最初にオファーを受けた際、どう思われましたか？ 井桁さん： もともとお煎餅自体好きなうえに、「瀬戸しお」が本当に大好きで楽屋でもいつも手に取っていたお菓子でしたので、「え！あの瀬戸しお！？」っていう嬉しい気持ちが最初で、次にえびせんのCMだからどんな感じになのだろうと思っていたら、自分でも思ってもいないような斜め上、凄い角度からの企画アイデアで、この20周年にかける栗山米菓さんの気合を感じましたし、それに応えようとする制作の熱意を感じ、これは楽しいことになりそうだぞっていうワクワク感を覚えました。 ― 実際に、「瀬戸しお仮面」の海老の仮面を被ってみていかがでしたか？ 井桁さん： 仮面を被ると、自分ではない“何者か”になれているような感覚があって。海老の仮面ではあるんですけど（笑）、なんだか強くなれた気がしましたね。この格好――全身レザーのつなぎも、普段は着ることがないですし、バイクもすごく格好良くて。本当に戦隊ものの作品を撮影しているような気分になりました。 ― 仮面ライダーゼロワンを思い出されたりもしたのでは？ 井桁さん： 実際の撮影シーンも、仮面ライダーの撮影と似ているところがあって、懐かしさを感じました。なぜか自分、爆破に慣れてるな（笑）って思う瞬間もあって、本当に「瀬戸しお仮面」になれて良かったなって思いました。 ― 福岡から上京し、今ではモデルにドラマに活躍しておられますが、ご自身の中での「最大の転機」といえるような作品、出来事は何でしたか？ 井桁さん： いろいろなタイミングでさまざまな出会いがありましたが、大学4年生のときにゼクシィのCMに選んでいただけたことは、自分にとって大きな転機でしたね。それをきっかけに、就職活動をしないという選択をし、芸能の道に進もうと決める大きなきっかけになりました。 それから、仮面ライダーは本当に多くの感情を味わうことができた、学びの多い貴重な作品でした。あの経験があったからこそ、その後大変なことがあっても「まぁ、そんなこともあるよね」と思えるようになったし、自分のベース――芯の部分が鍛えられたように思います。 どんだけ頑張ってもいつかは人生終わるし、なんにもやんなくても人生終わる ― さまざまなお仕事に取り組まれる中で、「本当に自分にできるのだろうか」「荷が重いのでは」と、しり込みしてしまう瞬間もあったかもしれません。そういったとき、どのようにご自身を奮い立たせて、立ち向かっていかれたのでしょうか？ 井桁さん： この仕事って、基本的に同じことの繰り返しがないじゃないですか。仮に内容が似ていたとしても、演じる人が違ったり、場所が変わったり、年代が違ったりして（同じ景色にはならない）。だから、事前に「大変そうだな」「しんどそうだな」と決めつけない。 未来のことに対しては、とにかくまず飛び込んでみる。そのうえで、自分がどんな気持ちになるのか、どんな精神状態になるのか、もしかしたらボロボロになるかもしれない。でも、そんな状態すらちょっと楽しみというか、「今まで見たことのない自分に出会えるかも」というワクワク感があるんです。たとえボロボロになったとしても、その経験が、役者を続けていくうえで必ずどこかで活きてくる、そういう気持ちでいます。 それに私は人生は一回きり、という考えをいつも持っているので、とにかく何でもやってみようと思っているんです。『いくら頑張っても、結局人生はいつか終わるし、逆に何もしなくても終わってしまう。』だったら、いろいろな経験をしてみる方が絶対にいい。そんな人生観なので、うまくこの仕事も楽しめている気がします。 休みが取れたら北海道に行って、大自然のエネルギーを感じたい ― 趣味が旅行ということですが、まとまったお休みが取れたらどこに行きたいですか？ 井桁さん： 北海道の大自然に触れながらボーっと地平線を眺めたいです。緑がきれいなところとか、自然を存分に味わう時間を持ちたいと思います。 ― 最後に、今後3年以内にやってみたいこと、成し遂げたいことはありますか？ 井桁さん： 幼い頃、両親がスキーに連れて行ってくれていたんですね。でも、大人になって久しぶりに滑ってみたら、子どもの頃とは目線もスピードも全然違っていて、すごく怖く感じてしまって…。自分では「スキーはできる」と思っていたのに、実際にはうまく滑れなくて。それがずっと悔しくて。仕事柄、ケガのリスクがあるのでなかなか行けなかったんですが、3年以内であれば、ちゃんとスキーとスノーボードを習得して、ウインタースポーツを楽しみたいと思っています。 井桁弘恵 プロフィール 俳優・モデル・1997年2月3日生まれ、福岡県出身。2019～2020年「仮面ライダーゼロワン」出演で注目される。2021 年日本テレビ「おしゃれクリップ」MC。ラジオJ-WAVE81.3FM TOMOLAB.ナビゲーター。ドラマ出演は、2024 年 NHK「VR おじさんの初恋」、「Shrink～精神科医ヨワイ～」、テレビ朝日「伝説の頭翔」。10 月クールテレ東ドラマ NEXT「私の町の千葉くんは。」では主演を演じた。2025年5月5日スタート、 NHK ドラマ「ワタシってサバサバしてるから 2」に出演。集英社「MORE」専属モデル。2025年2月3日 2nd 写真集『つかのま』小学館より発売中。
