西欧予選、南米予選などトーナメントを勝ち上がった強豪選手が世界から集結。山口 翔大(日本)、クラウディオ・イストラテ(イタリア)、フェン・ルイ(中国)、マッティア・ファラオーニ(イタリア)、アリエル・マチャド(ブラジル)、リース・ブルーデネル(イギリス)、K-Jee(日本)、エロール・ジマーマン(キュラソー)の8名によるK-1 WORLD GP の無差別級頂上決戦がトーナメント形式で行われ、ブラジル出身のアリエル・マチャドが王座に君臨した。

満面の笑顔でポーズを決めてくれたマチャド選手

第18試合 決勝戦 フェン・ルイ(中国)VS アリエル・マチャド(ブラジル)

1ラウンド、ルイが左のサイドキックで仕掛けるも、マチャドは冷静に対処し、ローキックで応戦。中盤にはルイの左右フックがマチャドの顔面を捉えたが、すぐにマチャドの左フックが反撃としてヒット。さらにマチャドが右ローキックを放ち、ダメージが蓄積していたルイをダウンさせる。残り10秒、マチャドはルイをコーナーに追い詰め、渾身の左フックを炸裂させると、ルイはリング上に崩れ落ち、マチャドが鮮やかなKO勝利を収めた。

第11試合 準決勝 アリエル・マチャド(ブラジル)VS エロール・ジマーマン(オランダ)

『The Bonecrusher(ボーンクラッシャー)』と異名を持つエロール・ジマーマンの入場シーン

1ラウンド、両者は距離を取り合い、ローキックで互いを牽制。ジマーマンが積極的に圧力をかける一方で、マチャドはリングを巧みに使いながら左フックで応戦する。ジマーマンが主導権を握る場面が多いものの、マチャドは冷静に対応し、決定打を与えずに凌ぐ展開となった。
2ラウンドに入ると、マチャドがローキックで先手を取る。1ラウンドのダメージが影響したのか、ジマーマンの前進は鈍り始める。それでも飛びヒザ蹴りなどで意地を見せるが、マチャドのカーフキックが次々と的確にヒット。蓄積したダメージによりジマーマンは反撃の余力を失い、最後は追撃のカーフキックでマチャドがKO勝利を収めた。

第4試合 アリエル・マチャド(ブラジル)VS リース・ブルーデネル(イギリス)

勝ち名乗りを受けるアリエル・マチャド

1ラウンド、圧倒的なKO率を誇るブルーデネルが、左ミドルキックと左フックで観客を沸かせる。マチャドもジャブで応戦するが、ブルーデネルは右フックをクロスカウンター気味に重ねて攻勢を強める。さらに左右のフックをまとめて攻め込むブルーデネル。しかし、その瞬間、マチャドの右フックのカウンターが見事に決まり、ブルーデネルはダウン。立ち上がることができず、マチャドが劇的な逆転KO勝利を飾った。