松重豊　（協議会選出部⾨）

ー　協議会選出部門を受賞された感想をお聞かせください。

松重さん：　今年60歳になるのですが、50年くらい前、子供の頃に入ったジーンズショップの独特のインディゴの匂いが忘れられなくて、この匂いに包まれていると幸せだなと思ったことを覚えています。当時はパンタロンが流行っていたのですが、自転車のチェーンに巻き付いて、それが嫌でストレートのジーンズが欲しいと思い探しました。そこからジーンズとの長い付き合いが始まりました。長い間、自分の体に合うジーンズを追い求めていくと、知らず知らずのうちに倉庫には山のようにジーンズが眠っていることになりました。気づけばこのような光栄な場に呼んでいただけることになり、ジーンズとの50年の縁に感謝しています。

―　ベストジーニスト賞についてひと言お願いします。

松重さん：　僕はバラエティー番組にも出ないですし、ジーンズを履いてテレビに出たこともないのに「なんで選ばれたのか？」「誰がチェックしてたのか？」と思うところはありますが。今後も油断せずジーンズを着こなしていきたいと思います。

ー　ご自身にとっての Keep On Your Jeans Spirits（壮大な夢を追い希望を失わない不屈の精神）を教えてください。

松重さん：　ジーンズは、いつの時代にも形を変えスタイルを変えて、どの時代にも愛されるものであります。僕も60年生きてきて、色々なとことがボロボロになってきて、つぎはぎだらけな感じはするのですが、色褪せたりボロボロになって破れたとしても、世間に価値を認められるように努力しなければと思いますし、そういう存在でありたいと思います。古びたジーンズとして愛されるようになるにはどうしたら良いのかなと思いながら、、、「Keep on 何でしたっけ？」（笑）　自然体で生きていきたいと思います。

―　今後の夢は？

松重さん：　僕の年を考えて質問しろよ（笑）。今から壮大な夢って言われても時間がないよ。あるもので都合をつけながら生きていくしかないよね。ジーンズと一緒で古びても傷ついても価値があるという、できれば高値で取引して頂けるようでありたいなと思いますけどね。

【松重豊　プロフィール】

1963年⽣まれ、福岡県出⾝。蜷川スタジオを経て、⿊沢清監督『地獄の警備員』で映画デビュー。近年の主な出演作に映画、「ツユクサ」、「余命１０年」、⼤河ドラマ「どうする家康」など。エフエム横浜「深夜の⾳楽⾷堂」にてラジオパーソナリティも務め、2020年には、⾃⾝初の書籍「空洞のなかみ」を上梓。現在、雑誌『クロワッサン』にてエッセイ「たべるノヲト。」を連載中。

和⽥明⽇⾹　（協議会選出部⾨）

ー　協議会選出部門を受賞された感想をお聞かせください。

和田さん：　本当に嬉しいです。ありがとうございます。私はジーンズが好きで30本くらい持っているのですが、年齢的なこともあるのか体形が変わり、そのうちの何本か入らなくなりました。どんどん背が伸びてきている中学一年の娘に譲ったりしていた矢先に受賞の話を頂き、「あきらめるな！」と喝を入れられた気がしました。ふと思ったのが、ジーパンやジャケットは、年齢や体形に関わらず、着ている人が堂々と着ていることが、格好良いところなのだと思いますし「好きなことを好き」と言い続けていると、どこかで誰かが見ていてくれて、このような素敵な賞を頂けることもあるのだと思います。これからも、おいしいものを食べ、大好きなお酒も飲みながら大好きなジーンズを堂々と履いていられるように頑張っていきたいと思います。

―　ベストジーニスト賞についてひと言お願いします。

和田さん：　このようなイベントでは通常スタッフの皆さまの服装は黒の上下が多いのですが、今日は皆さんジーンズを履かれていて、着こなしがそれぞれ異なり、個性が表れていて面白いと思いました。「ジーンズって自由だな」「着る人によって違う色が出て好きだな」と改めて思いました。

―　ご自身にとっての Keep On Your Jeans Spirits（壮大な夢を追い希望を失わない不屈の精神）を教えてください。

和田さん：　今年、三原さんという素敵なおじさまの力を借りて、デニムのセットアップを作り販売させてもらうことが出来ました。その方、「デニムというのは、唯一破れても汚しても良い珍しいアイテム。履きこんでいくことで、穴が開いたり破れたり、すれて色が薄くなったり、自分にフィットしていく、育てていくものなんだ」と仰っていました。これは、私が日々作っているご飯と共通するところがあって、仕事では料理家として新しいレシピを考案することもありますが、家庭では代り映えしない料理を何度も作り続けていると感じながらも、作り続けることで自分のやり方が見つかったり、自分の味を見つけられたりします。ジーンズも履き続けることで味が出るように、料理も作り続けることで自分や家族との思い出が育っていくもの。だから私はどちらも好きなのだなと思います。

【和田明日香　プロフィール】

料理家、⾷育インストラクター。３児の⺟。料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修業を重ね、⾷育インストラクターの資格を取得。まったく料理が出来なかった⾃⾝の経験を活かし、⽣活に寄り添った⼿軽でおいしい料理が⼈気を集める。テレビや雑誌などメディアでのレシピ紹介他、全国各地での講演会やコラム執筆、ラジオパーソナリティーなど幅広く活動中。

富樫勇樹　（協議会選出部⾨ グローバル特別賞）

ー　協議会選出部⾨ グローバル特別賞に選ばれた感想をお聞かせください。

富樫さん：　とても嬉しく思うと同時に、それ以上にびっくりしている気持ちが強いです。バスケットボールはファッションと関係が深いスポーツだと思っておりますので、このような賞を頂けて大変光栄に思っています。

―　ベストジーニスト賞についてひと言お願いします。

富樫さん：　皆さんが持っている僕の服装はユニフォームだと思っていたので、この賞を頂けてびっくりしています。そしてとても嬉しいです。

―　ご自身にとっての Keep On Your Jeans Spirits（壮大な夢を追い希望を失わない不屈の精神）を教えてください。

富樫さん：　ジーンズとバスケットボールがどう関わっているのか、自分の中で考えていたのですが、ジーンズは履けば履くほど自分に馴染み、好きになってくるものです。バスケットボールも同じで、競技を始めて24年、楽しさや遣り甲斐が年々増し、世界を目指して戦っていく高いモチベーションになっているので、これからもやりたいことをやって高いところを目指していきたいと思っています。

【富樫勇樹　プロフィール】

1993年7⽉30⽇⽣まれ。B.LEAGUE・千葉ジェッツふなばし所属。ポジションはポイントガード。2020- ʼ21シーズンには、キャプテンとしてチームを初のBリーグ年間チャンピオンに導いた。ʼ21年の東京2020オリンピック出場。8⽉25⽇より開催されたFIBAバスケットボールワールドカップ 2023にも出場

株式会社三越伊勢丹（協議会選出部⾨ 特別貢献賞）

ー　協議会選出部⾨ 特別貢献賞を受賞した感想をお聞かせください。

三越伊勢丹：　この度はこのような賞を賜り誠に光栄に存じます。三越伊勢丹は、「ピース de ミライ」というファッション × サステナブルなサステナブルなプロジェクト、ファッション業界の課題に対し企業間の垣根を越えて取り組んでいるプロジェクトを行っております。ユーズドのデッドストックや残反を使って、アーティストや学生と協業しアップサイクル商品を作り、自社だけでなく流通に乗せて販売していくといった活動を行っております。今後もファッション × サステナブルが当たり前になる世の中を目指して頑張っていきたいと思います。

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