ミス日本みどりの女神井戸川百花さんが父の日のプレゼントを選ぶ!
写真提供:ミス日本協会

6 月 17 日(水)、鳥のさえずりを聞きながら山中漆器の製造販売を行う有限会社白鷺木工(石川県加賀市山中温泉、代表取締役社長 戸田 義治)のWeb会議システム「 Zoom(ズーム)」を使用した工房のオンライン体験ツアーがメディア向けに開催された。本サービスは、7月18日より一般向けに本格的に開始する。(*実施内容は紹介内容と異なることもある)父の日に向け、2020ミス日本みどりの女神(農林水産省「みどりの広報大使」)である井戸川 百花(いどがわ・ももか)さんが作業工程を遠隔で見学し、工房で作られた漆器から父の日のプレゼントとして お気に入りの1品を選んだ。

Zoomにて山中漆器工房「オンライン体験ツアー」デモ体験 器ができるまでの12工程を実際に見学

ろくろの仕上げは、職人の腕の見せ所!10年目の職人でもひよっこと呼ばれることも。10番目の作業工程「内側仕上げ挽き」写真提供:ミス日本協会

今回の「オンライン体験ツアー」は 山中漆器の歴史と特長、丸太からお椀ができるまで(挽物・漆塗り)、職人紹介、 木材樹種説明、製品紹介、使用方法やお手入れ、質疑応答、オンラインショップ案内の順で進行された。挽物パートを有限会社 白鷺木工(石川県加賀市)、塗装パートを石川漆工(石川県加賀市)をそれぞれが披露した。原木買付け、原木製材(1)、けがき、製材(2)、 外側荒挽き、内側荒挽き、乾燥、 外側仕上挽き 、 内側中挽き、内側仕上挽き 、 漆塗り・乾燥 と12工程がそれぞれデモンストレーションとともに紹介された。

全体の工程は、コチラのWEBサイト 「器ができるまで」 でも紹介。

井戸川さんが選んだ1品は?

井戸川さんが選んだ1品は、 漆黒の欅の江沼カップ 写真提供:ミス日本協会

井戸川さんが父の日のプレゼントに選んだのは、底に向かってふくらみを帯びていくデザインの漆黒の欅の江沼カップ。このカップを選んだ理由は井戸川さんの父親が晩酌好きで、漆黒というものも普段ではなかなか手に入らないと思ったためとのこと。自身が住んでいた金沢ゆかりのものだったことも即決の理由だったと話した。

井戸川さんが選んだ 江沼カップ も購入できるオンライン直販サイトはコチラ

石川塗工による漆塗りの作業 写真提供:ミス日本協会

Web会議システムを伝統工芸分野で活用する今回の取り組みについて

Zoom(ズーム)による山中漆器工房のオンライン体験ツアー 撮影:BPM 西田

新型コロナウイルス感染症の影響により利用が急速に進んでいるWeb会議システムを伝統工芸分野で活用する方法を開拓する試みとして推進。オンライン体験ツアーでは、世界中のユーザーが生産者と交流しながら気軽に楽しく製造工程を見学でき、これまで安全面や地理的条件等で困難だった工房見学を実現させ、新たなユーザーエクスペリエンスを提供することを目指す。

ミス日本みどりの女神 としての井戸川百花(いどがわ・ももか)さんの活動

山中漆器工房のオンライン体験ツアーを実際に体験し父の日のプレゼントを選んだミス日本みどりの女神井戸川百花さん
写真提供:ミス日本コンテスト事務局

今回デモ体験をした井戸川 百花(いどがわ・ももか)さんは「ミス日本みどりの女神」として、未来に繋がる豊かな緑を育てる 取組や日本の木の文化の大切さや素晴らしさを伝え、みどりと木への親しみを広める役割を担って東京を拠点に全国で活動している。かつて金沢市で居住していたことがあり、また、山の恵みを活かした料理やものづくりを特技としていることから、かねてから関心を抱いていた山中漆器への理解を深め、自分の目で確 かめて選んだ漆器を「父の日」のプレゼントに選びたいと考えていたことから今回のデモ体験が企画された。

歴代みどりの女神受賞者によるインスタグラムはコチラ

白鷺木工について

材料には国産木だけを使い、伝統的な「電動ろくろ」と「木工旋盤」を匠に用いて、工芸品である山 中漆器の丸物木地(椀、盆、丸膳など丸い形の日用食具)を三世代に渡りつくり続けている。 挽物は木取り・粗挽き・仕上げ挽きの分業が一般的だが、当社はトータルで手掛けており、天然木 による山中漆器の原材料の 5 割をシェア。一つひとつ気持ちを込めてつくることを大切にしながらも、同時に斉一性量産化にも重点をおくこと が上質な器を使いたい人に届けるための適切なバランスと考え、引き継がれてきた伝統工芸の良さを 絶やさぬよう守りつつ更なる技術を極め、世界にも誇れる正真正銘の真面目な Made in Japan の「丸物木地の挽物」を継承し続けていきたいと考える。

Zoom(ズーム)を使用した工房のオンライン体験ツアー でデモンストレーションを披露した65年前から三世代に渡り山中漆器を中心に丸物木地をつくり続けている白鷺木工 のみなさん 写真提供: 白鷺木工

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白鷺木工インスタグラムはコチラ

山中漆器について

縄文時代から使われはじめた漆器は下地の木地に漆を塗り重ねて作る工芸品で、独特の凛とした光沢 で人々の目を楽しませてきました。 表面に漆を塗ることで美しさに加え強度が増し長持ちし、熱いものを入れても熱が伝わりにくく器が 持ちやすい。みそ汁を欠かさず食べている日本人にとって漆器は最適な器であり、1万年も昔から現 在まで私たちの生活に受け継がれ存在し続けています。 漆器全般を英語で「Japan」と表記されるほど漆器は日本を代表するものです。 山中温泉で漆器がつくられるようになったのは、400 年前の安土桃山時代。その特徴は「縦木」とよ ばれる木取り方法で、縦木取りすることで美しい木目が現れます。 この木目を生かした漆塗りが「拭き漆」。透けた漆を塗っては拭き取る作業を繰り返し、漆を木地に 刷り込んでいくことで、漆を塗ったあとも木目が見える器に仕上がります。 拭き漆は木地にごまかしがきかないため、木地挽物職人の高い技術が求められ、山中漆器は「木地の 山中」と称されています。山中は、質及び生産量において全国の産地の中でも群を抜いています。

ミス日本とは

ミス日本コンテストは、日本人らしい美しさを備えた女性を育成・輩出し、より良い社会を築くことを目指している。1950年に第1回が開催され、今年で52回となる日本で最も歴史のあるコンテスト。審査では外見はもちろん、教養などの内面や、将来の目標への努力・行動を重視している。そのため、出場者には日本の歴史や道徳、お能やお茶、浮世絵などの30講座にも及ぶ勉強会が提供されており、育成の性格を持ったコンテスト。これまで芸術、学問、ビジネス、政治、アナウンサーや女優、モデルなど様々な分野で活躍する女性を多く輩出しており、受賞者たちの将来に期待がかかる。

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