15年前にダンサーとして来日し、九州にて日本でのキャリアをスタートしたスティーブン・ヘインズ氏。その存在感とパフォーマンスの美しさに魅了された当時のミス・ユニバース・ジャパンのナショナルディレクター、イネス・リグロンに見いだされ、2007年にミス・ユニバースの森理世(もり・りよ)さんのエスコート役を任され、2008年にはミス・ユニバース・ジャパンのウォーキングトレーナーとして多くのコンテスタントを指導した。今日まで、なんと1万人以上もの日本人女性のコンテスタントに美しいウォーキングをトレーニングし、自身も世界的なミス・コンテスト「ミス・スプラナショナル」のナショナルディレクターとして圧倒的なステージを創り出している。BPM編集長西田が、日本人女性を知り尽くしたスティーブン氏に、「美」について話を伺った。

ローズクルセイダーズ主催トークイベントLady In Red にてレクチャーをするスティーブン氏!Photo By David Schneider デビッド・シュナイダー

今までトレーニングを担当した日本人のコンテスタントの数は、10,000人以上!

世界一の美女をトレーニングしてきたウォーキングの魔術師スティーブン氏 ©Steven A. Haynes スティーブン A. ヘインズ

BPM 西田:スティーブンさんは、今までミス・インターナショナル・クイーン世界大会グランプリのはるな愛さんやミス・インターナショナル世界大会グランプリの吉松育美さんなど数多くの世界一の美女のトレーニングに関わってこられましたが、実際には今まで何名くらいの日本人女性にウォーキングを教えてこられました?

スティーブン氏:コンテスタントだけでも10,000人は超えていると思います。世界的なコンテスト以外にも、下着メーカーのオリジナルコンテストでトレーニングをするなど、ありがたいことに本当に数多くの大会に関わることができ、多くの日本人にウォーキングを教えてきました。

BPM 西田:10,000人とは驚きの数ですね!多くの日本人を見てきたスティーブンさんにとって日本人の美しさとは何だと思いますか?

スティーブン氏:日本人の美しさは、均等なボディーシェイプを皆が持ち合わせていることにあります。そのスタイルに、黒髪と肌の美しさがぴったりフィットしていているところです。

世界を目指すうえで、日本人に圧倒的に足りないのは、内面から溢れる自信とオーラ!

ミス・インターナショナル・クイーン世界大会グランプリのはるな愛さんやミス・インターナショナル世界大会グランプリの吉松育美さんなど、10,000人以上のトレーニングに関わってこられたスティーブン氏が語る日本人の美しさとは?©BPMビューティー・ページェントメディア 撮影:BPMモデル甑岳奈美

BPM 西田:逆に日本人に足りないものがあるとすると何でしょうか?

スティーブン氏:日本人には、ボディーシェイプ、髪、肌など誇るべき美しさがあるのですが、日本人がとにかく努力しなくてはいけないポイントがあります。それは、内面から溢れるオーラに関すること!多くの日本人女性はとてもシャイです。恥ずかしがり屋であることは、時に多くのチャンスを逃してしまうことになるんです。

BPM 西田:このことは、世界的なコンテストでのパフォーマンスにも当てはまりますか?

スティーブン氏:はい。例えば、日本人はコンテスト会場に到着すると、周りを見渡しながらまるで自分がどこにも存在していない、所属していないというような態度をとることがあります。それは、例えばアメリカ人女性やフランス人女性には見られない特徴だと思うんです。彼女たちは、会場に入ると自分がその場所にいられることを楽しもう、その場に存在したいと願うのです。

BPM 西田:それは、先生の話をおとなしく聞くことが良いとされる日本の教育スタイルにもあると思うのですがどう思いますか?

スティーブン氏:そうかもしれません。周りに合わせることが大切だと感じるのが日本人なのかもしれませんね。アメリカ人は、いつも賑やかで自分ファーストでありたいと思うところがあるので、そこは大きな違いですね。

BPM 西田:スティーブンさんがトレーニングしてこられた、世界一をはじめ世界で素晴らしい賞を受賞してこられた皆さんに関してはどのように思われますか?

スティーブン氏:受賞者全般にいえることですが、彼女たちには、入室する際の笑顔とインパクトがありました!抽象的な表現ですが、自分を感じながら存在していることが自分の魅力として人に伝わるのだと思います。例えば、私がパフォーマンスパートナーとしてエスコートを務めた2008年ミスユニバース日本代表で、現ナショナルディレクターの美馬寛子さん。誰もが魅力的と感じる彼女も10年前に初めてコンテストに出場した際は自分を主張することに積極的になりきれないところがあったように感じます。しかし、今の彼女を見てください!自信に満ちた立ち振る舞い、そしてその場に自分が存在したいという存在感があります!素晴らしい輝きを放っています!

BPM 西田:スティーブンさんは、笑顔の大切さを日ごろから伝えていますが、笑顔についての持論をお聞かせください。

スティーブン氏:笑顔は自分を気持ちよくしてくれる。そして笑顔は連鎖する。笑顔を送った相手から笑顔を受け取る素敵な連鎖が生まれるのです。

スティーブン氏の新たなる挑戦!自らがプロデュースした映画 “ You decide ”が完成

Photo By David Schneider デビッド・シュナイダー

BPM 西田:私自身、スティーブンさんを様々な大会でお見かけするのですが、本当にその笑顔にいつも釘付けになってしまうんです。本当に様々な大会でご活躍されていますね

スティーブン氏:最近では、メイクアップ・アーティストで友人の西村宏堂氏とはるな愛さんから紹介された、2018年のミス・インターナショナル・クイーンのコンテスタント畑島楓さんのコンテストへの挑戦を、17か月間に亘り密着しプロデューサーとしてドキュメンタリー映画に着手し、その映画がとうとう完成しました!

BPM 西田:BPMでもLGBTのコンテストを紹介していますので、是非映画も拝見したいです!

スティーブン氏:3月にタイで開催されるミス・インターナショナル・クイーン2020に日本代表として出場する高橋りおさんも私がトレーニングを担当するんですよ!

BPM 西田:そうなのですね!私も日本大会で高橋さんに取材させて頂きました。確かにスティーブンさん、会場にいらっしゃいましたね。

スティーブン氏:彼女への最初のトレーニングでは笑顔を重点的に教えました。日本人は、下を向きがちな人が多いですが上を向いて笑顔を作ることをレッスンしました。笑顔がない写真と満面の笑みの写真を見比べて、その違いを彼女に実感してもらいました。このトレーニングを続けた結果、本当に素晴らしい笑顔を見せてくれるようになりました。

スティーブン氏にとってハイヒールとは?

スティーブン氏のトレードマーク、真っ赤なハイヒール ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田

BPM 西田:スティーブンさんのトレードマークになっているハイヒールについて聞かせてください。ずばり、スティーブンさんにとってハイヒールとは?

スティーブン氏:ハイヒールはとても魅力的なもの!そして、私にとってファッションを完成させる最後のピース。女性がイブニングドレスを身にまとい、最後にハイヒールを履くことによって完成されるんです。

BPM 西田: すべての女性にハイヒールを履いてほしいですか?

スティーブン氏:そうですね。ただ、年齢だったり健康だったりを考えてその人にあったハイヒールを選んでほしいです。

溢れ出る涙と共にスティーブン氏が伝えてくれたこと

ローズクルセイダーズ主催トークイベントLady In Red にて 伊藤桜子さんと三澤幸子さんに囲まれたスティーブン氏 Photo By David Schneider デビッド・シュナイダー

BPM 西田:多くの女性を見てきたスティーブンさんですが、女性の真の美しさは何だと思いますか?

スティーブン氏:美は外見と内面の両方からつくられるものですが、私は特に、「人への接し方」や「人への思いやり」、「そして生きることへの希望」が真の美しさだと思っています。「生きることをあきらめず」、「人への思いやりを忘れずに」、そして「人と共有することをやめないこと」それが、私にとっての美しさの定義です。

BPM 西田:素晴らしメッセージをありがとうございます。最後にBPMの読者にメッセージをお願いいたします!

スティーブン氏:自分自信を信じれば、他人もあなたを信じてくれます!自分を信じることが自らの成長につながります。あなたが成長することで周りの人も成長します。そして周りが成長することですべての人が強くなれます。最も重要なことは、全ての人が勝つことなのです。もし、みんなが勝者になれば世界はとても美しいものになるでしょう。大会では、1人の勝者を決めなくてはなりませんが、順位に関わらず全員が勝者になったような気持ちになることができていれば、それが皆の成長の証なのです。ビューティーコンテストでは、1つの王冠を目指して皆が切磋琢磨するのですが、友情やそれぞれが存在する意味、周りから学ぶことの素晴らしさ、戦いではなく友情が素晴らしいのです。女性、男性、LGBTのコンテスタントが、世界の舞台でこの体験をすることができれば、それだけで大きな価値のあることなのです!

素敵なインタビューを本当にありがとうございました。コンテストの順位だけでなく、その大会での人とのかかわり方や経験にまで思いを馳せるスティーブン氏のメッセージに改めてコンテストの素晴らしさを教えて頂きました!

ローズクルセイダーズ主催トークイベントLady In Red イベント終了後にスティーブン氏と取材したBPM編集長西田!Photo By David Schneider デビッド・シュナイダー

スティーブン氏の口ぐせは、「Beautiful」私の質問に対しても、「Beautiful Question」、持ち物に対しても「Beautiful, I like it!」と、とにかく口から出てくる言葉が人を喜ばせ笑顔にすることばかり。そんなスティーブン氏が、執筆した自信が溢れてくる秘密のフレーズが詰まった著書「美人の口ぐせ」は必見です!

スティーブンA.ヘインズ著 美人の口ぐせはコチラから

スティーブンA.ヘインズ著 の美女になる歩きかた コチラから

取材協力:ローズクルセイダーズ 主催イベントLadies in Red 記事はコチラ