5月16日(土)都内にて、映画『Erica -エリカ-』の舞台挨拶が行われ、望月歩、林芽亜里、高尾颯斗、葉月くれあ、藤原樹、宮岡太郎監督が登壇した。キャスト陣は劇中衣装で登場し、まるでスクリーンから飛び出してきたかのような世界観を披露。ネタバレに配慮しながらも、本作ならではのホラーエンターテインメントの魅力を語った。

全国最大級の学生映画祭「東京学生映画祭」で審査員特別賞を受賞した自主映画『連鎖』を原案に、宮岡太郎監督がセルフリメイクした劇場長編映画『Erica -エリカ-』。愛する人を守り抜こうとする想いが、やがて狂気へと変わっていく。極限状態に置かれた人間心理と愛の執着を描く戦慄のサイコホラーでありながら、随所に笑いも散りばめられたエンターテインメント作品となっている。

各キャストの顔写真がデザインされた缶バッジを胸元に着け、キャスト陣が登場。会場が温かな拍手に包まれる中、舞台挨拶はスタートした。映画『Erica -エリカ-』について、宮岡太郎監督は「企画を構想したのは18年前。脚本を書き始めたのが6年前で、撮影したのは1年前でした」と長い年月を振り返り、「途中、“この作品はもう永久に公開されないんじゃないか”と思ったこともありました。でも今日という日を迎えられて、本当に嬉しいです」と感慨深げに語った。

監督の言葉を受け、主演の望月歩は、「監督が長年準備し続けてきた作品の真ん中に立てたことを誇りに思います」と真っ直ぐな表情でコメント。「クラウドファンディングや、応援してくださった皆さんのおかげで実現できた作品だと思っています。本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。

ヒロインを演じた林芽亜里は、「私にとって初めての映画作品が『Erica -エリカ-』で本当に良かったと思っています」と笑顔を見せ、「今まで経験したことのない感情や表情をたくさん引き出していただいた作品なので、そこにも注目してほしいです。この日を無事に迎えられて嬉しいです」と作品への思いを語った。

また、藤原樹(THE RAMPAGE)は、「1年前に撮影した作品がようやく公開されて、嬉しい気持ちでいっぱいです」とコメント。「すでにたくさん感想も届いていて、皆さんに楽しんでいただけていることが嬉しいです。戦慄のサイコホラーなので、恐怖に耐えながら最後まで観てほしいです」と呼びかけた。

さらに、作品の見どころについて聞かれると、ネタバレに配慮しながら高尾颯斗は、「僕自身、お化けや心霊系は好きなんですけど、この作品は“本当に怖いのは人間なんだ”と感じさせる作品」とコメント。「ただ怖いだけではなく、美しさも兼ね備えていて、ホラーでありながらエンターテインメント作品として楽しめると思います」と作品の魅力を語った。

葉月くれあも、「幽霊より、人間のほうが怖い」と作品を表現し、「登場人物たちの関係性がどう変化していくのかも楽しんでほしい」とアピールした。

また、“ホラー映画”にちなみ、最近の“戦慄した体験”を聞かれる場面も。望月は「最近、夢の中でデスゲームに参加しているんです」と明かし、「夢の中では夢だと気づいてなくて、“このゲーム見たことある!こっちに行けば大丈夫だ!”って動いたら、普通に死ぬんです(笑)。それでハッと目覚める」と独特なエピソードを披露。「もしかして、今後そういう作品が決まる暗示なのかなって期待しています」と笑いを誘った。

一方、林は「戦慄というほどではないんですけど…」と前置きしつつ、一人旅で訪れた軽井沢での出来事を回顧。「ご飯屋さんからホテルまで15分くらい歩いたんですが、街灯もほとんどなくて、人も全然いなくて、“この世界に私しかいない”みたいな状態だったんです」と振り返り、「スマホのライトだけを頼りに歩いていて、本当にリアル肝試しみたいで怖かったです」と語り、会場を和ませた。

舞台挨拶は終始、笑顔と和やかな空気に包まれながらも、作品に込めた熱量や覚悟が伝わる時間となった。サイコホラーとしての恐怖だけではなく、人間の愛情や執着、狂気が交錯する映画『Erica -エリカ-』。キャスト・スタッフ陣が長い年月をかけて作り上げた“戦慄のエンターテインメント”が、ついに観客のもとへ届けられる。

横浜国際映画祭に登場した映画『Erica -エリカ-』の皆さん