11⽉15⽇(土)、国⽴代々⽊競技場 第⼀体育館にて「K-1 WORLD MAX 2025」が開催された。第14試合では、第2代K-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦が行われ、石井一成が黒川瑛斗を破り、新王者に輝いた。 第2代K-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦/3分3R・延長1R] 〇 石井一成(日本/ウォーワンチャイプロモーション) VS 黒川瑛斗(日本/team VASILEUS) 判定3-0 ※28-26×3 1Rは、互いにローやミドルキックを中心に牽制しながら探り合う展開。石井は前に出て圧力をかけつつ、右ミドルやローでリズムを作る一方、サウスポーの黒川はカウンターの左ストレートやハイキックを狙い続けた。 2Rに入ると試合が加速。黒川の左ハイキックがヒットし、そこからのワンツーで先にダウンを奪取。しかし石井も立ち上がると、すぐに強烈な左フックを叩き込み、ダウンを奪い返す。互いに譲らぬ応酬を見せ、打ち合いに入るも激戦が続いた。 3Rは激しい攻防が繰り広げられ、黒川の飛びヒザ蹴りからの連打で一気に攻め込む展開に。石井も前蹴りやハイキックで応戦。ローブローによる一時中断の再開後に石井が右のパンチでダウンを奪取。黒川は挑発しながら打ち返すも、最後は石井が主導権を握り、3-0の判定勝ちで新王者に輝いた。 勝利者インタビューで石井は、「3年前のトーナメントで敗れ、このまま格闘技人生を終えることはできないと思い、このリングに再び立ちました。20年前、魔裟斗さんに憧れてキックボクシングを始め、絶対にK-1のベルトを巻くと決めていたので、今回勝てて本当に嬉しいです。 実は、今回の試合は勝っても負けても引退すると父や母に伝えていました。しかし、試合に向けて多くの応援と支援を受け、練習を重ねるうちに、やはり僕にはこれしかないと気づきました。チャンピオンになったからには、世界最強を目指していきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」と、熱い想いを語った。 K-1プロデューサーの須藤元気氏は試合後、「ベストバウトと言ってもいいくらい、新生K-1と言われていた時代を思わせる“倒し合い”の試合で、会場も一番盛り上がったのではないでしょうか。この試合は“もう一度観たい”と思わせてくれるものだったので、またいつか同じカードが組まれる可能性もあるのかなと感じました」とコメントした。