11⽉15⽇(土)、国⽴代々⽊競技場 第⼀体育館にて「K-1 WORLD MAX 2025」が開催された。第16試合では、第8代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定戦が行われ、朝久泰央が稲垣柊を破り、新王者の座をつかんだ。 第8代K-1 WORLD GPK-1スーパー・ライト級王座決定戦/3分3R・延長1R] 〇 朝久泰央(日本/朝久道場) VS 稲垣柊(日本/K-1ジム大宮チームレオン) 判定2-0 ※30-29、29-29、30-28 1R、朝久が構えをスイッチしつつ鋭いカーフキックとパンチで攻勢に出る。稲垣はジャブで応戦するも、朝久の前蹴りが顔面にヒット。さらに足払いで転倒させるなど、試合の主導権を握る。 2Rでは、両者が前蹴りで距離を測りながら、攻防がスピーディーに展開。稲垣の左フックからの攻撃に対し、朝久は右のパンチやローで応戦。互いに譲らぬ接近戦が続く。 迎えた最終ラウンド。序盤から朝久が低いローと左フックで攻め立てる一方、稲垣は鋭いジャブとヒザ蹴りで応戦。激しい打ち合いの中、朝久の右が決定打となり、稲垣がバランスを崩す場面も。両者が意地をぶつけ合った末、2-0の判定で朝久が勝利し、新王者として2階級制覇を達成した。 新王者となった朝久は、試合後マイクを手に取り、「KOで勝ちたかったんですが、稲垣選手がすごく練習してきて、とても苦しい戦いでした。それでもチャンピオンになることができました。この戦いはまさに“愛と誇り”です」と熱い思いを語った。 さらに、怪我でリングに立てなかった時期も応援し続けてくれたファンに感謝を伝え、「これを機に世界に挑戦します!なんて言うわけないだろう。K-1が世界なんだよ。挑戦したいなら、お前らが来い!やったぜ、ベイビー!」と、会場を沸かせる名言を残した。 リングサイドで観戦していたブラックローズの平本蓮をステージに招く一幕もあり、祝福を受けながら笑顔を見せた朝久。新王者として、新たなK-1の物語を切り開く姿が期待される。 K-1プロデューサーの須藤元気氏は試合後、「個人的にもっとも注目していた試合でした」と切り出し、こう続けた。「朝久選手の気迫あふれる戦いぶりには胸を打たれましたし、稲垣選手も3ラウンド目に巻き返そうとする姿勢が印象的でした。もし彼がもう少し早く仕掛けていたら、結果はどうなっていたかと稲垣選手への期待も滲ませた。」 さらに、「朝久選手はこれで2階級制覇。気合も十分、キャラクター性もある。これからK-1を背負って立つ存在になるのでは」と、期待を込めて語った。