2024年11月30日、町田市役所で「ケアラーのファッションショー」が開催されました。この特別なイベントでは、家族介護に携わるケアラーたちがモデルとなり、ファッションを通じて輝きを放つ姿が披露されました。 ケアラーの輝きを取り戻す舞台 このイベントの発起人は、ポリコレ実行委員会の代表・鈴木めぐみさん。約10年間両親を介護した経験を持ち、その中でオシャレを楽しむことが心の救いになったと語ります。「介護は体力的にも精神的にも負担が大きいですが、ファッションを通じて笑顔を取り戻せた経験がありました。観客の拍手や声援が、辛さや孤独を乗り越える力をくれたんです。その体験を、今まさに介護に奮闘している方々にも届けたいと思い、このショーを企画しました」と鈴木さん。 拍手と声援が伝える「あなたは一人じゃない」 鈴木めぐみさん(写真中央上段)、中村由美さん(中央下段) ショーのテーマは、「ケアラーこそ、最高のモデル」。舞台に立つケアラーたちは、日々の介護で疲れた姿ではなく、オシャレに身を包み、自信に満ちた笑顔を見せていました。観客からの温かい拍手や声援が会場を包み込み、出演者たちの表情には次第に達成感と喜びがあふれました。 鈴木さんは、「このショーを通して、家族介護の悩みやストレスを1人で抱え込まず、助け合える社会を目指したい」と語ります。実際、自宅で介護をする人の4人に1人が、ストレスや孤独からうつ状態に陥ると言われています。そんな状況に一石を投じるイベントとなりました。 参加者の中村由美さんコメント 飲食店を経営する中村由美さんは、ダウン症の息子・弦輝さん(高校2年生)とADHDの娘・菜々さん(中学3年生)と共に障がい啓発活動に取り組んでいます。菜々さんは昨年、山野ホールで行われた「Special Beauty Japan」プリンセス部門でグランプリを受賞。 今回のショーには「芸能人や有名人でなくても、障がいがあっても誰でも輝ける!家族で支え合いながら、お母さまを看取るその時まで、笑顔でケアしたきた。ありのままの自分を発信することで、誰かの勇気や希望につながれば」という思いで参加されました。障がいがあっても自分らしく輝ける社会を目指し、家族の絆が光るステージとなりました。 ケアラー支援の輪を広げたい 今回のファッションショーは、介護の大変さを乗り越えた鈴木さんの体験がもとになっています。観客の温かい拍手が出演者を勇気づけるだけでなく、社会全体に「ケアラーを応援しよう」というメッセージを広げるきっかけとなりました。 ケアラーたちの輝く姿を通して、私たち一人ひとりが「支え合い」の大切さを感じられる心温まるイベント。このメッセージがより多くの人に届き、ケアラーを支援する輪が広がっていくことを願っています。 お問い合わせ• ポリコレ実行委員会 代表 鈴木めぐみ• 電話番号:090-1793-7639• メールアドレス:megmama0108@gmail.com• イベントホームページ:こちら