2024年8月24日、今年で18回目を迎える世界最大規模のトランスウーマンのためのビューティーコンテスト「Miss International Queen 2024」が開催される。世界の頂点を目指し、22カ国の代表がタイに集結。それに先立ち、7月31日都内にて日本代表 土屋凛の記者発表会が開かれ、2009年日本人で唯一の世界No1に輝いた はるな愛 から『勝ちへの極意』が伝授された。

Miss International Queen 2024 日本代表 土屋凛

日本人の父とフィリピン人の母を持つ埼玉県在住のダンサー。「人種・ジェンダー差別をなくしたい」と Miss International Queen Japan 2024に挑戦を決めた。

土屋凛の決意表明

まずは、関わってくださった皆さまに感謝致しております。自分の殻に閉じこもる自分が良いか、一歩踏み出して色々な扉を開いていくのが良いか、勇気を出して一歩を踏み出そうと思います。ティアラを身につけることで、自分の家族含め皆さまに恩返しをしたいと思っています。

はるな愛が語った、日本代表としての責任感、意義そして勝つための極意

2009年に世界一になった後、それ以降毎年審査員として参加しているというはるな愛さん。審査基準が変わってきて、美の価値基準の中にも『個性が際立っていること』が優勝者に共通していることだと言う。また、日本代表の役割として、トランスウーマン、自分の性と向き合って、自立して、そのメッセージを世界の未来の次なる世代に届けるという重要な役割があると思っている、と語った。

そして、最後には、「今までの自分のブレないように、今まで関わってきてくれた人々に感謝すること、感謝はステージパフォーマンスに現れてくると思います。凛ちゃんの素晴らしいところは笑顔とパフォーマンス力だから、本番で思いっきり頑張ってきてください!」と力強いメッセージを送った。

特別ゲストとして駆けつけたミュータントウェーブ

特別ゲストとして駆けつけたのは、元なでしこリーグの女子サッカー選手であり、現在は男性として活動している3人組、ミュータントウェーブ。

LGBTQへの理解を深めるために様々な活動をしているミュータントウェーブからみた現在の課題は、「僕たちの中で、理解してもらうとか受け入れてもらうとか、そういった言葉はあまりしっくりきてなくて、僕たちが今ここに生きているということが事実で、それ以上でも以下でもないと思っています。僕たちができることはそんなに沢山あるわけではないかもしれないけれど、シンプルに僕たちがやっているのは、自分自身が自分に熱中することだと思います。そして、等身大の自分だけは、自分が許容してあげたいと思うし、正直に生きる姿は格好いいし愛おしいと思います。一人ひとり自分は人と違って当たり前だと思います。最後に、活動テーマは、『愛に触れ溢れて』を掲げています。最後は愛しかないと思います」と力強いメッセージを送った。

土屋 凜さんは、今年8月に第18回目の開催を迎える世界最大規模のトランスウーマンのためのビューティーコンテスト「Miss International Queen 2024」に出場し、世界の頂点を目指します。

自身の経験をもとにエールを送る歴代の日本代表たち

左から江島舞(日本大会ナショナルディレクター)、高橋りお(MIQ2020日本代表)、たけうち亜美(MIQ2010準グランプリ)、土屋凛、はるな愛、國咲舞花(MIQ2016日本代表)、ゆしん(MIQ2022日本代表・ナショナルベストドレッサー)、シマ・シャイナ(特別講師)

Miss International Queen について

タイ・パタヤ市にあるTIFFANY’S SHOWが主催する、 世界最大規模のトランスウーマンたちによるビューティーコンテストの世界大会です。 「MISS INTERNATIONAL QUEEN」の前身である「Miss Tiffany’s Universe」は40年の歴史を誇る、 ”家族で楽しめるエンターテインメントショー”として、 タイ国政府観光庁からの賞をはじめ、 Travelcom Magazineという海外の旅行誌より「世界のショーTOP10(2001年)」の4位にランクされました。
トランスウーマンとは、 生まれた時の身体構造が男性で、 自分自身の性認識が女性である人の総称で、 心と身体の性が一致していないセクシュアル・マイノリティを意味します。 大会を通じてLGBTQ(セクシャル・マイノリティ)への理解を深める活動として現在も注目されています。 2004年に「MISS INTERNATIONAL QUEEN」が初めて開催されて以来、 本年度で17回目を迎えます。 2009年大会では、 世界15カ国から応募があり予選を通過した25人の中から、 はるな愛さんがグランプリに輝き、 その後のブレイクのきっかけになりました。