2021年1月9日(土)ミス日本コンテストが主催する勉強会が、 前日発表の緊急事態宣言に伴い、初のオンラインでの開催となった。2020年10月から各界の一流講師を招いて開催されてきた勉強会の最終日。今回もその道のトップランナーがZoom講義に登壇し、BPMも視聴取材に参加した。

TAKAHIRO氏の講義修了後の記念撮影 写真提供:ミス日本協会

日本が誇る世界的ダンサー/振付師TAKAHIRO氏の華麗なるキャリア

講師を務めたTAKAHIROさん。一度は日本の会社に入社するも、磨いてきたダンスで自身の力を試してみたいと単身渡米。気づけば ニューヨーク・アポロシアターで、あのマイケルジャクソンの記録を破り史上初の9週連続優勝という快挙を成し遂げることに。一躍注目を集める存在となり、とんとん拍子でプロのダンサーとしてデビューを果たす。プロになっても妥協することなくダンスに磨きをかけるべく、アメリカのダンス専門学校に通い同校の講師も務めた。その後、 世界中のトップダンサーが 憧れる「マドンナ」のワールドツアー専属ダンサーとしてチームメンバーに選出される。現在は、拠点を日本に移し、自らがパフォーマーとして、そして振付師として日本を代表する国民的アイドルグループである「欅坂46」やグローバルガールズグループ 「NiziU」のCM振り付けを担当するなど、指導者としても活躍。活動の幅は、自身のアーティストとしての側面のみならず、会社経営者、教育者など多岐に亘る。 2020年末には『MTV VMAJ 2020』で 振付した楽曲が最優秀振付け賞を受賞。13名のファイナリストはTAKAHIROさんの経験談に真剣に耳を傾け、熱のこもったアドバイスに感激するなど貴重な時間を共に過ごした。

誰からの質問に対しても名前を呼びながら心を込めて回答していたマイケル・ジャクソンの記録を破りマドンナのバックダンサーとして活躍した世界的ダンサー/振付師 TAKAHIRO氏 Photo: Screen grabbed Miss Nippon Zoom beauty training By Nishida BPM

ダンスは一番原始的なプレゼンテーション!

まず、TAKAHIROさんがファイナリストに伝えたのは、ダンスとは一番原始的なプレゼンテーションだということ。「犬の言葉は分からなくても、犬の吠え方で怒っていることが分かったり、アラビア語が話せなくてもその表情から楽しそうだということが伝わったり、言葉以外の部分で人は自然と表現をしている。表情や仕草など身体表現は、『感情』を伝える重要な表現方法だ。」テレビを見る際にも、ダンスの振り付けや出演者の姿勢、動作には意味があると思って観察してみると面白い。ファイナリスト達に、これからの大会本番や、その後の社会人人生においても、メッセージを伝える際には、言葉だけでなく体を使った表現も大切な手法であることを意識して欲しいとアドバイスを送った。

サクセスストーリーの原点は

18歳というダンサーを目指すには少し遅いスタートだったように思えるTAKAHIROさん。何かの分野で一番になりたいと、当時自分が最も格好良いと思っていた「ブレイクダンス」で勝負しようと決意した。思い出深いのは 「ウィンドミル」という大技を習得したこと。 到底出来ないと思っていたこの技を、 背中に水ぶくれを作りながらもひたすら挑戦し続け、1年かけて身に付けた時、「絶対にできないと思っていたことが出来た! これが出来たのだから、次も出来るんじゃないか! 」人生観がガラリと変わった瞬間だった。サクセスストーリーの原点は、飽くなき探求心と自分への挑戦にあった。

止むことのないファイナリストからの質問

「あの努力があったから今の自分があるというエピソード」 を聞かせてほしいと質問した嶺百花さん。 Photo: Screen grabbed Miss Nippon Zoom beauty training

質問タイムでは、次から次へとファイナリストが挙手する姿が画面に映し出された。特徴的だったのは、TAKAHIRO氏が、誰からの質問に対しても質問者の名前を呼びながら各人の経歴を確認し心を込めて回答していたこと。

先陣を切って質問したのは髙垣七瀬(たかがき・ななせ)さん。「世界の舞台で活躍する際に、多国籍な背景の異なるチームメンバーと関わる中で、大変だったことは? 」という質問に対して、チームメイトに理不尽な理由で殴られたエピソードと体づくりのために吐きそうになるほど食べ続け 、食べる苦しみを経験するなどの驚くべきエピソードで応えた。

嶺百花(みね・ももか)さんからの「あの努力があったから、今の自分があるというエピソード」を聞かれ、「アメリカのオーディションはとにかく実力主義! 日本では “ What did you do? ” と経歴が評価されることが多いが、 アメリカは “ Show me ” の世界で、今ここで何が出来るかが重要。世界中から実力者が集まりオーディションで競うアメリカで活躍するため、泣きながら振り付けを覚えたり、遊びに出かけることなく陰で人一倍練習し続けた、並々ならぬ努力についてもエピソードとして紹介がされた。

経験したことのない体験をどんどんしよう!

「海外に出て良かったこと、お気に入りの場所」を質問した相馬あすかさん Photo: Screen grabbed Miss Nippon Zoom beauty training By Nishida BPM

将来ツアーコンダクターになることが夢の相馬あすか(そうま・あすか)さんからの「海外に出て良かったこと、お気に入りの場所は?」に対しては「海外旅行は見聞が広がり、自分のものの見方が変わる素晴らしい経験。中でもイスラエルの死海で経験した圧倒的な浮力は今まで体験したことのないものだった」と。「世界に出ることによって、自分が思っている当たり前がそうでなかったり、新しいものを見ることによって世界が広がることが旅の素晴らしさ」と答え相馬さんにエールを送った。

挫折との向き合い方について

「挫折した経験と時の気持ちの乗り越え方」 を質問した飯村さやかさん。 Photo: Screen grabbed Miss Nippon Zoom beauty training By Nishida BPM

唯一の高校生ファイナリストである飯村さやか(いいむら・さやか)さんからは、自身のダンススクールでの挫折で涙した経験を交え、「挫折した経験とその気持ちの乗り越え方」について尋ねた。「どんなに一生懸命に向き合っていても、突然雨が降ったり、波がざわめくことあるように、世の中うまくいかないときはある。最近も大泣きして、友達が一緒に泣いてくれた。」と自身のエピソードを語った。「想定外のことが起きたら少し距離をとってその現状に向き合ってみると良いのでは。心や思いはろうそくの炎と同じ。心の炎が小さいと風がちょっと吹いただけでも消えてしまう。しかし、炎が大きければろうそくは消えることなく勢いよく燃え続ける。挫折をして泣いている時は『今』という一点しか見えていないと。 絶対に無理と思ったウィンドミルが出来た経験からも、 一年後など将来をを想像し、経験を通して『自分が伸びている』『輝いている』などと別の目線で考えて行動する。やってきたことは、自分の筋肉になるし、柔らかい心を持っているから挫折をしても泣ける。この経験で自分のためだけでなく、人のためにも泣ける人になる。そんな人になってね!」と優しく話を終えた。

TAKAHIRO氏の著書はコチラから

TAKAHIROオフィシャルブログ「DANCE WORLD」Powered by Ameba (ameblo.jp)

ミス日本コンテストとは

ミス日本コンテストは、日本人らしい美しさを備えた女性を育成・輩出し、より良い社会を築くことを目指している。1950年に第1回が開催され、今年で52回となる日本で最も歴史のあるコンテスト。審査では外見はもちろん、教養などの内面や、将来の目標への努力・行動を重視している。そのため、出場者には日本の歴史や道徳、お能やお茶、浮世絵などの30講座にも及ぶ勉強会が提供されており、育成の性格を持ったコンテスト。これまで芸術、学問、ビジネス、政治、アナウンサーや女優、モデルなど様々な分野で活躍する女性を多く輩出しており、受賞者たちの将来に期待がかかる。

* 2021年3月22日(月)に延期開催が決定(1月8日に決定)

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