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最近よく見聞きするようになった言葉 SDGs( 持続可能な開発目標 )。SDGsという言葉を知らなくてもあのカラフルな17のゴールが書かれたロゴを見たことがある人は多いのではないでしょうか?2020年12月4日(金)、2021ミス日本ファイナリストが心待ちにしていた講義のひとつ、 日本にこのロゴの日本語版も含めSDGsを広めた先駆者である株式会社博報堂DYホールディングス グループ広報・IR室 CRSグループ推進担当部長 川廷昌弘(かわてい・まさひろ)氏による「SDGsで自分を変える 未来が変わる」と題した 講義が林野庁で開催されファイナリスト13名が熱心に耳を傾けた。

自分の日常を見直すことで自分のSDGsを見つけてみよう!

SDGsを日本に広めた先駆者のひとり 株式会社博報堂DYホールディングス グループ広報・IR室 CRSグループ推進担当部長 川廷昌弘(かわてい・まさひろ)氏

川廷さんは、業界でも有名なSDGsを日本に広めた先駆者のひとり。私たちがよく目にするカラフルでキューブデザインが特徴的な「2030年までに達成すべき17のグローバルゴール」の日本語版の必要性を提案し、国連から公式に許可を得、制作したのも川廷さんを中心とした専門家チームによるもの。人気番組「情熱大陸」の立ち上げから、温室効果ガス排出量削減を訴えかけたメディアコンテンツ「 チーム・マイナス6% 」を統括するなど、様々なプロジェクトを成功させてきた実績を持つ。早くからSDGsの重要性を説いてきた川廷さんは、自身の日常に見えたSDGs達成に向けた問題点を率先して改善してみせた。例えばご自身の家を新築された際には、SDGs活動を通じて知り合った仲間の協力を得て、日本初のFSC( 国際的な森林認証制度 )認証を取得し「地球環境に優しい家」を実現させた。会社員でありながら神奈川県SDGs推進担当顧問、国連のハイレベルイベントでの講演者、そしてプロの写真家としての顔も持つマルチな才能の持ち主である川廷さんの話を聞き漏らすまいと、ファイナリストは真剣にメモを取りながら聞き入っていた。

SDGsに高い関心を持つミス日本ファイナリストたち ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田

SDGsの概念は実は昔から日本にあった!

川廷さんのプレゼンテーションを真剣に聞き入る2021ミス日本ファイナリスト
相馬あすかさん ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田

講義では「コミュニケーションツールとしてのSDGs」「SDGs達成に向けての企業努力」「地域ごとのSDGs」「本気の姿勢で取り組むSDGs」「お茶の間にSDGs」など、SDGsが誕生した背景から、日本企業のサステナブル投資の現状や川廷さんの関わっているプロジェクト、誰でも参加できるようなコミュニケーションツールの紹介まで、実に様々なテーマで話がされた。その中で、SDGsの考え方は、実は昔の日本の経営にも見つけることができること。中村治兵衛、二宮尊徳、渋沢栄の言葉や、 伊藤忠兵衛 の「三方よし」を例に、いかに当時の日本人が自分の利の為だけでなく他者のこと、世の中のことも考えながら道徳的な商売をよきこととして考えていたかが語られた。また、実例では日本初のASC認証を取得したブランド牡蠣「南三陸戸倉っこ牡蠣」のストーリーをSDGs達成につながる成功例として挙げた。川廷さんは、「世のため人のためになる未来を創る自分は、そのことにより満たされていく」とSDGsを取り組むことの楽しさをファイナリストに伝えた。

真剣にノートをとる 2021ミス日本ファイナリスト 加藤早和子さん ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田

コロナ禍を言い訳にしない前向きな行動

神奈川県出身でSDGsの達成に向け「誰一人取り残さない」をテーマにオンライン番組の制作に携わる2021ミス日本ファイナリスト川内美月さん ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田

2021ミス日本ファイナリストの中には、コロナ前から積極的にSDGs活動に取り組んできた者もおり、コロナ禍で自身の活動が困難になり川廷さんにアドバイスを求めた。神奈川県出身でSDGsの達成に向け「誰一人取り残さない」をテーマに行政やNPOと共にオンライン番組を制作している川内美月さんは「川廷さんに本当にお会いしたかったのでとても嬉しいです!」「コロナ禍で神奈川での活動自体が難しい状況。それには他のコミュニティーとの繋がりが大切になると思う。新しい地域との繋がりをどのように構築すればよいとお考えですか?」と自身が抱えている問題についてアドバイスを求め、自治体とつながるきっかけとなる具体的な方法や注意点など細かいアドバイスを受けた。

スポーツSDGsの学生団体を立ち上げた 2021ミス日本ファイナリスト森内麻理衣さん ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田

既に川廷さんのセミナーに参加したことのある、スポーツSDGs学生団体を立ち上げた森内麻理衣さんは、団体を認知してもらうためのアドバイスを求めた。「継続こそ力 の言葉に尽きます。5年、10年がんばろうという気持ちで努力すれば、周りにその誠意が伝わり自然と仲間や協力者も増えてくるのでは」とエールをもらった。注意点として、世の中には良い行いをしている人を利用する人たちもいるということを忘れてはいけないとも。目を養ってSDGsに関わる良い仲間と出会ってほしいとアドバイスも。質問は続き講義終了後にも川廷さんに質問したいファイナリスト達が列をなす印象的な勉強会となった。

私たちが今からすぐに出来ること!

SDGsを日本に広めた先駆者である株式会社博報堂DYホールディングス グループ広報・IR室 CRSグループ推進担当部長 川廷昌弘(かわてい・まさひろ)氏 ©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田

講義の中で、SDGs達成のために今後計画されている様々なイベントや今からでもすぐに参加できる個人のSDGsアクションを共有するコミュニケーションツールとして、 ジャパンSDGsアクション推進協議会事務局が企画・編集・運営する10年後の未来をもっとよいものにするための「情報」と「行動」が集まるノート「10年後の未来をつくるノート」が紹介された。このようなツールを使って、いままでは世界の大きな問題としてSDGsをとらえていた人たちが、もっと自分ごととしてSDGsアクションを行い、共有していくことが可能となる。

川廷さんが手掛ける参加型SDGsコミュニケーションツール「10年後の未来をつくるノート」はコチラ

発売から3か月で3刷 一万部発行 川廷さんの著書 『未来をつくる道具わたしたちのSDGs』

SDGsの実践方法をもっと知りたいという方に朗報です。2021ミス日本ファイナリスト全員が熟読した川廷さんの著書「未来をつくる道具わたしたちのSDGs」が全国の書店およびオンラインストアで発売中! 発売わずか3か月で3刷り一万部を売り上げるSDGsの豊富な実践例も紹介されている著書には、 SDGsを「自分ごと」として考えるヒントがたくさん書かれています。SDGsに本気で取り組みたい人への指南書のような1冊です。

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