日本史家 高森明勅氏を囲んで 第53回ミス日本コンテストにファイナリストたち©BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 2020年10月2日(金)都内にて、一般社団法人ミス日本協会(大会委員長:和田あい氏)主催の勉強会がスタート。ファイナリスト13名が熱心に第一日目の講義に参加した。皆は2021年1月25日(月)開催予定の第53回ミス日本コンテスト2021に向けて、ミス日本が提供する30項目にわたる勉強会プログラムに参加し、「内面」「外見」「行動」の3つの美を磨いてゆく。BPMはこれから日本大会まで複数回にわたってミス日本ならではの勉強会を通じ成長してゆくファイナリストの姿を追う。 ミス日本コンテスト事務局事務局長理事の和田健太郎(わだ・けんたろう)氏による「夢をかなえる道のりを照らす社会工学」と題した講義 © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 実に30項目という多岐にわたる勉強会のプログラムの第一回目は、ミス日本コンテスト事務局事務局長理事の和田健太郎(わだ・けんたろう)氏からのガイダンスと「夢をかなえる道のりを照らす社会工学」と題した講義が行われた。地区大会後はじめての勉強会となったこともあり、少し緊張気味のファイナリストたち。早めに入室した数名が遠慮して後方の席に座っていたところ、和田氏から貴重な講義なので極力前方に座る様、そして後方に座った方たちは貴重なチャンスを失うことにならないように、という愛の喝が入った。また、SDGsを推進するミス日本コンテストの勉強会では、可能な限りペットボトルよりもタンブラーなどのリターナブルなものを使用するようアドバイスがあった。また、講義中のマナーに関し、講師の顔を見ながら飲み物を飲まない、ドリンクボトルは机上に置かないなどのきめ細やかなアドバイスは、すでにミス日本ファイナリストとしての意識を芽生えさせるものとなった。 「夢をかなえる道のりを照らす社会工学」の講義 30項目にわたる勉強会の第1回目の講義を真剣に聴く第53回ミス日本コンテスト2021ミス日本ファイナリストたち © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 和田氏の講義では、まずミス日本の由緒ある歴史について語られた。 終戦後の食料人道援助(LARA物資)に対する米国への 感謝の意を表すべく、1950年にその親善大使が選ばれたところからミス日本コンテストの歴史がスタート。そしてミス日本が日本を代表するミスコンテストとして本格的な一歩を踏み出すきっかけは、大阪万博の開催。参加各国に外交親書を届けるという役目を担う政府と一体となって万博をPRし、大いに盛り上げたことが高い評価を受けることとなった。 「日本らしい美しさ」を備えた人物を育成することを目的とするミス日本コンテストでの「内面の美」「外見の美」「行動の美 」について、「自身の魅力」「利己の精神・利他の精神」など、多角的に自己概念を発表しなが社会工学に基づく講義となった。また、「外見・内面の美しさは、この大会のみならず、一生を通して磨いてゆかれるものであり、一人ひとりが何らか社会の発展に寄与する人物となるようなミスコンでありたい」と、ミス日本の存在意義・目的を伝えた。 BPMのインタビューに答える 第53回ミス日本コンテスト2021ミス日本ファイナリスト森内麻理衣(もりうち・まりい)さん © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 森内麻理衣(もりうち・まりい)さんは、一番印象に残った内容として、大きな夢をかなえるには、小さな夢を見つけて少しずつ経験を重ねていくということが大切であるというところ。自身もミス日本のファイナリストに選ばれたいと、1年間ラグビーワールドカップのボランティアやゆかたクイーンなど多くの経験を積み重ね、今こうしてファイナリストに選ばれることになった。これからもこの教えを大切に自分の夢をかなえたいと語った。 BPMのインタビューに答える 第53回ミス日本コンテスト2021ミス日本ファイナリスト嶺百花(みね・ももか) さん © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 講義を受けた、嶺百花(みね・ももか) さんは「ミス日本コンテストでは、自分の興味のあることだけでなく、様々なジャンルのことを教えてくださると思っています。その勉強する過程を大切にしたいと思っていて、今日の講義では自分の価値観が広がり自分なりの目標を考える貴重な時間となりました」と述べた。 BPMのインタビューに答える第53回ミス日本コンテスト2021ミス日本ファイナリスト小林優希(こばやし・ゆうき)さん © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 小林優希(こばやし・ゆうき)さんは、和田氏が「自身の魅力は何ですか?」という質問に対し、「人を幸せにし、楽しい気持ちにさせる『糸目になる笑顔』がチャームポイントだと思っている。これからも人を笑顔にするはつらつとした表情で会話が出来るよう更なる魅力アップに努めたい」と答えた。 BPMのインタビューに答える第53回ミス日本コンテスト2021ミス日本ファイナリストの川内美月(かわうち・みずき)さん © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 川内美月(かわうち・みずき)さんは講義を振り返り、「自分のルーツを学ぶことが日本文化を勉強することにつながると知り、両親や祖母のことや日本の歴史についても勉強したいと改めて思いました」と語った。また、持続可能な街づくりを担う女性になりたいと思っていること、地元の横浜と各地をつなげるような人になりたいと思っていることなど夢についても話してくれた。 「世界に誇る日本」の講義 日本史家 高森明勅(たかもり・あきのり)氏による「世界に誇る日本」と題した講義 © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 日本史家として高名な 高森明勅(たかもり・あきのり)氏による「世界に誇る日本」と題した講義では、開口一番「ミス日本は日本を代表する女性なので、日本のことを知らなくては駄目です」とスタート。ファイナリスト一人ひとりにユーモアたっぷりに語りかける講義スタイルと日本人でありながら知らなかった多くを学ばせてくれる講義の楽しさに、その場の全員が引き込まれた。次期衆院選で自民党からの擁立が噂される元ミス日本グランプリの松野未佳さんも先生の講義の受講者のひとり。 講義の中で語られた「日本語」の素晴らしさについて。日本語には、長い歴史で日本人が築いてきた価値観や世界観が入っていて、日本人は赤ちゃんの頃からその価値観や世界観をシャワーのように浴びてきた。異文化間のコミュニケーションの研究を例に挙げ、日・英を話すバイリンガルに対し、「あなたの彼氏は格好いいですね」と質問し、日英それぞれの言語で答えてもらうと、同じ人物の回答なのに、英語では「Of Course(もちろん)」であるのに対し、日本語では「いえいえ。とんでもない」という違った回答となったという面白い現象を引き合いに、日本語の魅力である柔らかさや穏やかさについて説明された。 また、日本の素晴らしさとしては世界最古の国であること、世界トップクラスの経済力を有する国であること、治安が良いこと、ミシュランのランキング数の多さからもわかるように世界一のグルメ大国であること、映画のゴジラや黒澤明作品など世界が手本としたエンターテイメントが溢れていることなど、様々な分野における日本の素晴らしさをファイナリストに分かりやすく説明した。日本史、神道、皇室研究 に精通する高森氏は、メディアでの活躍はもちろんのこと、来日する海外要人に対してのレクチャーを行うことも多い。普段聞けない貴重な講義の内容を真剣にメモを取るファイナリストたちの目はどれも輝いていた。 BPMのインタビューに答える第53回ミス日本コンテスト2021ミス日本ファイナリスト加藤早和子(かとう・さわこ)さん © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 加藤早和子(かとう・さわこ)さんは、「 お話の中で自分の学んでいる法律に関することに結び付く場面がありました。女系天皇に関して先生に質問をさせていただく中で、自分の理解が誤解だったことなども分かり、今までもやっとしていたことがはっきりとしました。ためになる講義でした!」との感想を述べた。 BPMのインタビューに答える第53回ミス日本コンテスト2021ミス日本ファイナリスト飯村さやか(いいむら・さやか)さん © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 唯一の高校生である飯村さやか(いいむら・さやか)さんは、「この授業を受けて、みなさんよりも知識がないことを痛感しました。そしてもっと勉強して知識を増やしていくことが大切だと思いました。」と率直な気持ちと勉強への意欲を語った。 BPMのインタビューに答える第53回ミス日本コンテスト2021ミス日本ファイナリスト日達舞(ひたち・まい)さん © BPMビューティーページェントメディア 撮影:西田 日達舞(ひたち・まい)さんは、「日本の文化にとても興味があったので 日本史家である高森氏の授業を心待ちにしていたそう。また、学校のOGに上皇后美智子様がいらっしゃるので、皇室研究をされている高森先生のお話をさらに興味深く楽しく伺えました」と感想を述べた。 勉強会は始まったばかり。洗練されたプログラムやミス日本で出会った人との交流を通し、みなさんの内面と外見の両面の美しさがどんどん増し、2021年1月25日(月)開催予定の第53回ミス日本コンテスト2021では、磨かれたその姿をステージで披露してくれることでしょう。BPMでは、複数回にわたって今後のファイナリストの皆さんの成長を追っていきます。 ミス日本コンテストとは ミス日本コンテストは、日本人らしい美しさを備えた女性を育成・輩出し、より良い社会を築くことを目指している。1950年に第1回が開催され、今年で52回となる日本で最も歴史のあるコンテスト。審査では外見はもちろん、教養などの内面や、将来の目標への努力・行動を重視している。そのため、出場者には日本の歴史や道徳、お能やお茶、浮世絵などの30講座にも及ぶ勉強会が提供されており、育成の性格を持ったコンテスト。これまで芸術、学問、ビジネス、政治、アナウンサーや女優、モデルなど様々な分野で活躍する女性を多く輩出しており、受賞者たちの将来に期待がかかる。 ミス日本コンテスト公式ホームページはコチラ 第53回ミス日本コンテスト2021 東日本地区大会 7名のファイナリスト誕生!