2024年3月3日、CITY CIRCUIT TOKYO BAYにて全日本スーパーフォーミュラ選手権のシーズンキックオフイベントが開催され、現役トップドライバーによるトークセッション、EVカートのデモ走行など多くの仕掛けで会場を盛り上げ、スーパーフォーミュラを熱く、身近に感じさせるイベントとなった。 スーパーフォーミュラは、国内最高峰で最速のフォーミュラレースシリーズ。 レースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差が無いイコールコンディションで競い合うレースであり、ドライバーの実力やチーム戦略が勝利への大きなカギを握る。2024年シーズンは、3月9日(土)、10日(日)に鈴鹿サーキットで開幕となる。そのレースに参戦する日本を代表するレースドライバーがトークショーにて、レースにかける意気込みや移籍への思いから、Juju選手の集客パワーやイゴール選手の正しい名前の呼び方まで楽しく語った。 坪井 翔選手(VANTELIN TEAM TOM’S) 1995年、埼玉県生まれのレーシングドライバー。5歳でカートを始め、多くのタイトルを獲得。2012年にフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)で4輪デビュー、翌年初優勝。2016年より全日本F3選手権を戦い、2018年シリーズ制覇。SUPER GTでは2017年にGT300クラス参戦、2019年からはGT500クラスへステップアップ。2021年にはTGR TEAM au TOM’Sで参戦し、チャンピオンを獲得。2023年には2度目のタイトル獲得を果たした。SUPER FORMULAには2019年から参戦している。(株式会社トムスによるプロフィール紹介より) 朝から苺を食べてきた坪井選手がスーパーフォーミュラに対して提案したのは、「SFサーキット会場にドッグランを併設するのは?ワンちゃんと戯れてから予選に向かうとパフォーマンスもあがったりして。」ドライバーやチームだけでなく、観客をファミリーごと巻き込んでの癒し空間がサーキットに誕生することになる日がくるのか。 坪井選手の新シーズンにかける意気込:「スーパーフォーミュラ来週開幕ということで是非サーキットに足を運んで頂けると嬉しいですし、僕にとってチーム移籍後初レースとなります。隣にいる好調な牧野選手に負けないように頑張りますので応援よろしくお願いします。」 牧野 任祐選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 1997年、大阪府生まれのレーシングドライバー。5歳でカートを始め、その後全日本カート選手権で活躍。2014年からフォーミュラにステップアップし、2015年FIA F4参戦。2017年からは活動拠点を欧州に移し、同年FIA F3ヨーロッパ選手権参戦。2018年にはFIA F2選手権に参戦し、イタリア大会で日本人としてフィーチャー(メイン)レース初優勝。2019年よりSUPER FORMULA、および、SUPER GT GT500クラスに参戦。SUPER GTでは2020年にタイトルを獲得している。(株式会社トムスによるプロフィール紹介より) 「Jujuちゃんの集客力は凄い!人ってこんなに周りに影響を与えられるんだって思いました。」そのアグレッシブな走りでファンを魅了するだけでなく、大阪生まれのトークで会場を沸かせた牧野選手のプライベートで今年頑張りたいことは、「今年はカメラを頑張る。そして、最近始めた料理を頑張る。」 牧野選手の新シーズンにかける意気込:「例年より早いタイミングでの開幕ですが、サーキットでは気持ちを切り替えてそれぞれが目標に向かって頑張ると思うので、色々なところから注目してもらい、スーパーフォーミュラ自体を盛り上げていきたいと思いますので是非皆さん足を運んでください。」 イゴール・フラガ選手(PONOS NAKAJIMA RACING リザーブドライバー/SUPER FORMULAアンバサダー) 1998年、石川県生まれの日系ブラジル人レーシングドライバー。3歳からカートを始め、以降7つの国内タイトルを獲得するなど活躍。2017年にF3ブラジル選手権チャンピオン、2019年F3ヨーロッパ選手権参戦。2020年にはFIA F3にステップアップ。2023年にはSUPER FORMULA LIGHTSで年間4位に食い込んだ。一方、幼少期からレースゲームにも熱中し、2018年には「FIAグランツーリスモ チャンピオンシップ」のワールドチャンピオンを獲得。2022年にはSUPER FORMULAのe-Motorsportsアンバサダーを務めるするなど、リアル&バーチャルの「二刀流」ドライバーとして活躍している。(株式会社トムスによるプロフィール紹介より) イゴーとは、小学生低学年の頃からキッズカート場でいつも一緒に居たと笠原選手が幼少期の思い出を語った時にイゴール選手の名前は「イゴールなのかイゴー」なのか日本語表記論争に発展。どちらも間違ってはないのだが、イゴール選手から「イゴール」で統一するということに。 また、E motor Sportsの魅力について聞かれたイゴール選手は「シミュレーターを使用することで、誰でもどんなレースにでも出ることができるので、コントローラーを使って世界選手権に出場し、自分が実車をドライブする感覚を味わえるところが面白いのではないか」と語った。 笠原 美香さん(SUPER FORMULAオフィシャルステージMC) 普段そこまで早起きではないドライバー3名のトーク序盤のアイドリングが高くない中、軽快に話題を振り、ドライバーが持つ本来のトーク性能を引き出し、時に話が本線から外れそうになると一気の方向転換で会場と時間をコントロールしてみせたSUPER FORMULAオフィシャルステージMCの笠原美香さん。 「CITY CIRCUIT TOKYO BAY」について(株式会社トムス プレスリリースより) 「CITY CIRCUIT TOKYO BAY(シティサーキット東京ベイ)」は、2023年12月に東京ベイエリア(青海)にグランドオープンしたモータースポーツとテクノロジーを融合したエンターテインメント施設で、EVカートを中心とした都市型サーキットとしては国内最大級、東京23区内では唯一のサーキットコース(※)として、株式会社トムスが企画・運営しています。屋外・屋内コースでのEVカート走行やシミュレーターなどを通して、これまでにない都市型サーキット体験とe-Motorsports体験を届けます。 ※自社調べ(2024年2月時点)、東京都23区内におけるモータースポーツ・サーキットコースとして