2021年2月22日に初開催される女性の社会進出と個性を重視した女性起業家(起業を目指す人)を発掘する過去に類を見ないコンテスト「Miss. Viviana Japan 2021」。BPMは33名のファイナリストの中から10名を紹介する。一人目はAKIKO Kikuchi さん(ご本人の希望により英語表記)。 医療現場で活躍する看護師 (急性・重症患者看護専門看護師)だ 。 「Miss. Viviana Japan 2021」。BPMが特集するファイナリスト10名。AKIKO Kikuchi さん。 医療現場で活躍する看護師 (急性・重症患者看護専門看護師) 救急看護師として「 今 」救急医療の現場で感じることとは? 普段は集中治療室や救命救急センターの勤務を通して病を持つ人とその家族の支援を行 っているKikuchiさん。救命救急センターで勤務する中で、意識不明の状態で救急搬送される方を目の当たりにすることが少なくないとのこと。「その時、身近にいる家族が、本人に代わって命に関わる意思決定を迫られます。本人がどうしたいか分からないままに、家族は悩み続けます。そんなもしもの時 のために『 その人らしく 』過ごすことはその人にとって大切なことを、元気な時から家族や地域で 共有することが大切だと感じています。」と現在、新型コロナウィルス患者の対応のみならずひっ迫する医療現場での医療における意思決定と事前の話し合いについて思いを語った。 コロナ禍がおよぼす家族との面会制限の深刻化 「 昨今は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、 家族の面会制限などから、より本人の意思が共有できない想像を絶する状況が救急の現場にあります。」と医療現場の現状を話してくれた。Kikuchiさんは、本人と家族、そして医療従事者をつなぐ重要な役割を担う中、実際何かあってからの意思決定支援に難しさを感じている。「残念ながら病院で最期を迎える患者さんもおり、終末期にある患者さんとそのご家族の支援も救急医療の現場では正解がありません。」と自身が置かれる立場の難しさを聞かせてくれた。 急速に進む日本の超高齢化社会 社会全体に目を移すと日本は急速に超高齢化社会が進み、今後は団塊世代の方々が後期高齢者になり、病を持ちながら生活する方が増える。それに伴い、入院病床数が相対的に不足することが懸念されている。よって、厚生労働省は入院期間の短縮を目指し、病を持つ人もなるべく住み慣れた地域で、自宅で療養できるよう体制を整え始めている。日本の社会は刻々と超高齢化社会に移行している。 Kikuchiさんが立ち上げたプロジェクト このような背景からKikuchiさんは「 病院 」「 救命救急の現場 」にとどまらない、地域で暮らす方の支援をの必要性を痛感している。そこで同じ社会課題を感じている他業種の方々と「 最期までその人らしく」過ごせる社会を目指し てプロジェクトを立ち上げた。具体的には、その人が大切にしていることについて周りの大切 な人と考えを共有し、最終的には地域で共有できるようにしていく。救急の現場を知る看護師のKikuchiさんだからこそ伝え、支援できることがあると信じて、ACP(人生会議)につ いてのセミナー(ストアカ講座参照)を開催したり、個別相談を受けるなどの活動を続ける。 「最期まで自分らしく」を支える救急ナースとして 将来の夢・ビジョン SDGs ゴール3 Kikuchiさんは、SDGs におけるゴール3「 すべての人に健康と福祉を 」に関連して、「 みなさんが、住み慣れた地域で、社会資源を活用しながら療養できる支援、そして家族のサポートをしたいと思っています。私は『 最期 まで自分らしく過ごせる 』ことについて、厚生労働省も推進している ACP(人生会議)の促進と意思 決定支援を通して実現したいと考えています。家族が不安なく過ごせること、そして、大切な家族 のもしもの時に、その人らしく過ごす意味を一緒に考えられることを大切に関わり続けたいと思いました。」と既に構想を練っている将来のビジョンについて語ってくれた。 AKIKO Kikuchiさん 「Miss. Viviana Japan 2021」。BPMが特集するファイナリスト10名。AKIKO Kikuchi さん。 医療現場で活躍する看護師 (急性・重症患者看護専門看護師) 。 〈略歴〉 茨城県の大学卒業後、上京し東京都の病院の集中治療室(ICU)へ入職。大きな手術や生命に関 わる重症な患者さんの看護に 5 年間かかわる。その後、看護系大学院へ進学し「家族ケア」に関 するテーマで研究、修了後は救命救急センターに復職、急性・重症患者看護専門看護師を取得し 臨床に携わる。 〈メッセージ〉 最期まで自分らしく、最期までその人らしく過ごせる社会になるために、大切な人と話し合う機会 づくりを病院内外で行っています。 誰にでも、いつかあるお別れのとき。遺された家族が、また「自分らしく」時間を歩んでいけるような支援を、病院にとどまらず社会で行っていきたいと思っています。 〈主な社会活動〉 日本救急看護学会専任査読委員 3 学会合同呼吸療法認定士 ACLS インストラクター 〈趣味〉 ゴルフ、サウナ プライベートはゴルフ一色です。ゴルフ歴は 6 年、Ave80 台を目指して練習しています。 ツイッター アカウント: https://twitter.com/aki_nurse327 note アカウント:あき|note 【 オンライン講座はコチラから 】最期までその人らしく 〜家族の「最期」想像できますか〜 Youtube チャンネル「Ringolf」にも出演されています!是非チェックしてみてください!リンゴルフゴルフと女子とラウンド動画