2021年1月25日に開催予定の(2021年1月8日現在:2021年3月22日に大会延期が発表された)第53回ミス日本コンテスト2021に向け、10月2日(金)から始まった一般社団法人ミス日本協会(大会委員長:和田あい氏)主催の30項目にわたる勉強会。2021年最初にご紹介するのは昨年12月に開催された「能の所作・動作の講義」の模様。 新春を艶やかに彩るミス日本ファイナリスト13名の晴れ着姿と美しい立ち居振る舞いと をご覧ください。

第3期 3日目(12月6日)は、シテ方金春流 能楽師 第21代櫻間家当主 櫻間右陣氏による「能の所作・動作の講義」が行われた。 美しい木造の日本家屋は天井が高く、太陽の光が差し込み、奥行きのある板の間と畳の部屋が今回の勉強会の舞台。足を踏み入れると自然と皆の心が落ち着くような空間だ。振り袖姿の13名のファイナリストの背筋もいつもよりもピンと張って大きく映った。

櫻田氏から、能の歴史と由来、能の演目を5つに分類した「5番立」の初番目物 (脇能物)、二番目物(修羅物)、三番目物(鬘物)、四番目物(雑物)、五番目物(切能物)をはじめ、能に関する基礎知識が紹介された。もともと能に興味を持っていたファイナリストもいれば、今回が能について話を聞くのが初めてというファイナリストも。日本の文化と美しさを間近に触れられることに新鮮さと喜びを覚えたように皆の表情がとても生き生きとしてみえた。

13名は能に関する基礎的な知識を学んだ後、舞台への上がり方から、扇子の持ち方、そしてお辞儀の仕方など、着物所作の全般を習った。着物を着、美しい所作を習い、全員が一段と日本人女性ならではの淑やかさを身につけた。

最後にファイナリストに向け、櫻間氏よる至高の舞「高砂」がサプライズで披露された。

神々しさを感じさせる櫻田氏の舞「高砂」
所作を学んだファイナリストの美しいお辞儀姿

ミス日本ファイナリストは、1月から始まる第4期の講座を受けたのち、2021年1月25日(月)開催予定の第53回ミス日本コンテスト2021に出場する。* 2021年3月22日(月)に延期開催が決定(1月8日訂正)

ミス日本コンテストとは

ミス日本コンテストは、日本人らしい美しさを備えた女性を育成・輩出し、より良い社会を築くことを目指している。1950年に第1回が開催され、今年で52回となる日本で最も歴史のあるコンテスト。審査では外見はもちろん、教養などの内面や、将来の目標への努力・行動を重視している。そのため、出場者には日本の歴史や道徳、お能やお茶、浮世絵などの30講座にも及ぶ勉強会が提供されており、育成の性格を持ったコンテスト。これまで芸術、学問、ビジネス、政治、アナウンサーや女優、モデルなど様々な分野で活躍する女性を多く輩出しており、受賞者たちの将来に期待がかかる。

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