ダンスは一番原始的なプレゼンテーション!

誰からの質問に対しても名前を呼びながら心を込めて回答していたマイケル・ジャクソンの記録を破りマドンナのバックダンサーとして活躍した世界的ダンサー/振付師 TAKAHIRO氏 Photo: Screen grabbed Miss Nippon Zoom beauty training By Nishida BPM

まず、TAKAHIROさんがファイナリストに伝えたのは、ダンスとは一番原始的なプレゼンテーションだということ。「犬の言葉は分からなくても、犬の吠え方で怒っていることが分かったり、アラビア語が話せなくてもその表情から楽しそうだということが伝わったり、言葉以外の部分で人は自然と表現をしている。表情や仕草など身体表現は、『感情』を伝える重要な表現方法だ。」テレビを見る際にも、ダンスの振り付けや出演者の姿勢、動作には意味があると思って観察してみると面白い。ファイナリスト達に、これからの大会本番や、その後の社会人人生においても、メッセージを伝える際には、言葉だけでなく体を使った表現も大切な手法であることを意識して欲しいとアドバイスを送った。

サクセスストーリーの原点は

18歳というダンサーを目指すには少し遅いスタートだったように思えるTAKAHIROさん。何かの分野で一番になりたいと、当時自分が最も格好良いと思っていた「ブレイクダンス」で勝負しようと決意した。思い出深いのは 「ウィンドミル」という大技を習得したこと。 到底出来ないと思っていたこの技を、 背中に水ぶくれを作りながらもひたすら挑戦し続け、1年かけて身に付けた時、「絶対にできないと思っていたことが出来た! これが出来たのだから、次も出来るんじゃないか! 」人生観がガラリと変わった瞬間だった。サクセスストーリーの原点は、飽くなき探求心と自分への挑戦にあった。

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